STマイクロエレクトロニクス、 高精度センシング用途向けにクラス最高の低ノイズ小型LDOレギュレータを発表
Geneva / 08 Feb 2017STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、新しい低ドロップアウト(LDO)レギュレータであるLDLN025を発表しました。同製品は、出力電流とフットプリントが同等の製品の中でクラス最高のノイズ特性を実現しており、全負荷状態(250mA)でのノイズレベルは6.5µVrms未満、サイズはわずか0.63mm X 0.63mmです。
高い精度と感度を持つLDLN025は、ADC、VCO、センサなどの精密なICに、極めて平滑かつ安定した電圧を供給します。小型サイズの同製品は、スマートフォン、スマート・ウォッチ、フィットネス・モニタ、医療用センサや無線IoTデバイスなど、スペースに制約のある機器のさまざまな機能の実装をサポートします。
LDLN025は、低ノイズ動作と、80dB(120Hz)の優れたPSRR(電源電圧変動除去比)を組み合わせています。出力フィルタは不要で、2個の小型セラミック・コンデンサのみで安定して動作するため、システム設計が簡略化され、部品コストとボード面積が節約することができます。また、低い静止電流(無負荷時:12µA、外部イネーブル・ピンで制御するシャットダウン・モード時:0.2µA)が、全体の消費電力を低減し、携帯機器などのバッテリを長寿命化します。
LDLN025の入力電圧範囲は1.5~5.5Vで、標準ドロップアウト電圧は120mVです。1.2~5.0Vの間の固定出力電圧が選択可能です。
LDLN025は、フリップチップ型の4バンプ・パッケージ(0.63 x 0.63mm)に加え、4リードのQFNパッケージ(1 x 1mm)でも提供されます。SOT23-5Lパッケージ品(2.95 X 1.6mm)は現在開発中です。単価は1000個購入時に約0.15ドルです。サンプルおよび特定出力電圧の製品は現在入手可能で、今後、その他出力電圧の製品についても入手可能になる予定です。
詳細については、www.st.com/ldln025-prをご覧ください。