電気自動車のバッテリ・マネージメント・システム(BMS)を設計するための開発ツール
バッテリのライフサイクル、健全性、安全性を改善
STのBMSアプリケーション・ページは、解りやすいインタラクティブ・ブロック図により、電圧 / 温度 / 電流モニタリング、充電状態、劣化状態、リチウムイオンバッテリのセル・バランシングなどの重要な機能に対応する効率的なソリューションの主要コンポーネントを示します。
STのエキスパート・エンジニアが、主な落とし穴を特定するのに役立つ主要な開発リソースとして実践的なソリューション、評価ボード、評価キットをご紹介します。
John Johnson氏によるホワイトペーパー
このホワイトペーパーでは、効率的なバッテリ・マネージメント・システムを設計し、航続距離に関する消費者の不安を軽減する上での課題について記載しています。技術的な分析に加え、ドライブトレイン効率、パワー・ディストリビューション、充電、バッテリ・パック性能を向上させるためのソリューションもご紹介します。さらに、L9963Eリチウムイオン・バッテリ・モニタリング・チップとL9963T SPIトランシーバを中心とする、STのコスト効率に優れたバッテリ・マネージメント・ソリューションおよびツールが、車載システム設計者をどのようにサポートするかもご紹介します。
実践的な設計アプローチと柔軟性の高いキットで、バッテリ・パックの重要ポイントにおける電流、電圧、および温度を測定し、このデータを他の車載システムと共有して充電状態(SoC)と劣化状態(SoH)を予測するのに役立ちます。
必要なボードを組み合わせたり追加したりしてBMSシステムをセットアップすることで、3種類のBMSトポロジ(低電圧シングル・ノード、集中アクセス、デュアル・アクセス・リング)を構築できます。
L9963E BMS ICは最大14個のバッテリ・セルを管理可能で、最大31個をデイジー・チェーン接続できる非常にスケーラブルなソリューションを提供しています。STの従来のアプリケーション向けSPC58車載用マイクロコントローラまたはソフトウェア定義自動車向けStellar統合マイクロコントローラは、より低コストで航続距離の長い電気自動車や、新たなレベルの性能と安全性を実現する高度なデジタル化システムを開発する鍵です。
完全統合システムまたは分散システム向けへ2種類のバッテリ切断機能をもつICを用意しており、電気自動車が絡む衝突事故に関連するリスクを解消または低減します。STのパイロ・セーフティ・スイッチ・システムは、制御された微小な爆発を起こすことで高電圧バッテリと他の車載コンポーネント間の配線を切断し、それによって電流を遮断して感電や炎上のリスクを解消または低減します。包括的な開発エコシステムをご用意しています。