STM32 VS code extensionのバージョン2.0.0では、STM32CubeMXを使ってそのままCmakeプロジェクトを直接生成できるようにすることで、STM32CubeIDEに依存する必要がなくなりました。Cortex®-debugのようなオープン・ソースのデバッグ拡張機能を内蔵した、この新しい拡張機能なら、堅牢なデバッグ環境が得られます。
STM32CubeCLT 1.15.0では、最新のSTM32 VS code extension v2.0.0に不可欠なツールであるCMakeとNinjaを採用しています。また、この新しい拡張機能と連携するには、STM32CubeMX 6.11.0が必須です。
本移行により、旧バージョンの拡張機能から設計思想が完全に変化しました。この移行の目的は、エンドユーザにとって複雑でなく、より透明性が高いソリューションを提供して、開発全体を強化することです。
新しい拡張機能では、より簡単で透明性の高いソリューションへと設計思想が変化しています。
次のような特徴があります。
このオールインワン・パッケージには、IDEで必要となる代表的なコマンドライン・ツールがすべて含まれています。
STM32CubeCLT 1.15.0には、新しいSTM32 VS code extension v2.0.0に必須のツールであるCMakeとNinjaも追加されています。
今後は、コンポーネント化を進め、配布を自動化することで、コマンドライン・ツールのアップデート能力をさらに高めていく予定です。
STM32CubeMX 6.11.0は、CMakeプロジェクト生成のネイティブ・サポートに対応した初のバージョンとなります。初期リリースでは、シングルコアのSTM32デバイスのみをサポートします。その後のリリースでは、デュアルコアやTrustZone®対応のデバイスにもサポートを拡張する予定です。
生成されたCMakeファイルは、担当領域を区別するため、以下の2つのカテゴリに分割されます。
1. STM32CubeMXが管理するファイル:一貫したプロジェクト設定を確保
2. ユーザが管理するファイル:ユーザによるカスタマイズを実現
STM32 VS code extension v2.0.0との連携には、STM32CubeMX 6.11.0が必要です。
VS codeソリューションは、現在、オープンソースのデバッグ拡張機能を利用しています。このサービスは、長期的に改良されていきます。
開発者は、各IDEの以下のような最良の特徴を利用できるようになる可能性があります。
同一プロジェクト内で次のように複数のIDEを組み合わせて開発できます。
これらを組み合わせることで、ビルド時間を短縮できるだけでなく、デバッグ機能を高度化できます。