STSW-IMG035

量産中
Design Win

VL53L5CXマルチゾーン対応ToF(Time‑of‑Flight)測距センサに基づいたターンキー・ジェスチャ認識ソリューション

ソフトウェア入手 データブリーフのダウンロード

製品概要

概要

広いFoVを備えた8 x 8マルチゾーン対応ToF測距センサのVL53L5CXに基づいたSTSW-IMG035は、シンプルで堅牢なジェスチャ認識ソリューションです。本ソフトウェアには、使いやすいサンプル・コードや直感的なGUIを備えた完全な開発エコシステムが含まれているため、設計時間を短縮できます。

VL53L5CXジェスチャ認識アルゴリズムでは、タップ、ダブル・タップ、左 / 右スワイプ、レベル制御といった複数の動きを検出できます。

本アプリケーションはパッケージに同梱されているライブラリにより、Arm® Cortex® M0+ベースおよびM4ベースのマイクロコントローラで動作できます。パッケージには、GUI実行ファイル、NUCLEO-F401REボード対応サンプル・コード、サポートされているArm® Cortex®コア用ライブラリ、および読みやすいユーザ・マニュアルなどが含まれています。

GUIを実行するには、NUCLEO-F401RE NucleoボードとVL53L5CX Nucleo拡張ボード(X-NUCLEO-53L5A1)が必要です。この2つのボードは、P-NUCLEO-53L5A1にてキットとしても入手できます。また、アプリケーション・ノートAN5717に記載のとおり、STM32 Nucleoボードに接続して拡張基板(VL53L5CX-SATEL)も使用可能です。

本ジェスチャ・ソリューションの主なメリットの1つは、VL53L5CXで計算される距離情報(画像なし、カメラなし)によりプライバシーが完全に保護されることです。性能は対象物の反射率に依存しません。本ソリューションはカメラベースのソリューションと異なり、グローブ使用時や光の少ない状況下でも動作します。

ジェスチャ認識モードは、VL53L5CXセンサの距離測定モードと組み合わせが可能なため、ユーザ検出やシステム・アクティブ化を実現できます。小型のセンサにより、組込みが容易であるだけでなく、暗いカバー・ウィンドウに隠すことが可能です。

ジェスチャ認識を使用すれば、多数のアプリケーションおよび最終製品を拡張できます。コーヒー・メーカー、調理機、オーブンといった生活家電に最適です。公共の場では、自動販売機、エレベータの呼び出しボタンなどを制御できます。パーソナル電子機器の中でも、特にスマート・スピーカ、ノートPC、タブレット、AR / VRヘッドセットなどでもジェスチャ認識のメリットを活用することができます。

VL53L5CXは、最大8 x 8のリアルタイム・ネイティブ・ゾーンと広角63度の視野角を備え、マルチゾーンの距離測定が可能です。センサの各ゾーンは、最大周波数60Hzで、最長4メートルの対象物までの距離を測定できます。STの特許取得済みヒストグラム・アルゴリズムにより、VL53L5CXは、視野角(FoV)内にある複数の物体を検出でき、60cmを超える距離ではカバー・ガラスによるクロストークへの耐性を確保しています。

  • 特徴

    • STのToF(Time-of-Flight)テクノロジーに基づいたジェスチャ認識:
      • ハンド・トラッキング: 直交座標(X、Y、およびZ)によりユーザの手の位置を正確かつリアルタイムにトラッキング
      • タップおよびダブル・タップ
      • 左および右スワイプ
      • レベル制御
      • その他のジェスチャも有効化可能な場合あり
    • 組込みが容易な、すぐに実装できるソリューション:
      • VL53L5CXの設定やクロストーク補正例など、マイクロコントローラ・プロジェクトへのライブラリの統合を示したSTM32F401マイクロコントローラの完全なアプリケーション例
      • 複数のArm® Cortex®マイクロコントローラ・ユニットのターンキー・ジェスチャ・ライブラリ
    • ジェスチャ認識を可能にする直感的なGUI:
      • 複数のグラフィカル・ウィジェット(ジェスチャ認識、ハンド・トラッカ、写真ビューア、スライド・ショー制御など)
      • 再生とデバッグ用のデータ・ロギング機能
    • FlightSense技術に基づいたジェスチャ認識のメリット:
      • 完全なプライバシー、イメージなし、カメラ・モジュールなし
      • 対象物の反射率に依存しない。ジェスチャ認識は、グローブを着用していても動作可能
      • 組込みが容易で、暗いカバー・ガラスに隠すことが可能な「オールインワン・センサ」
      • 低消費電力で、どんなアーキテクチャにも容易に組込み可能

ソフトウェア入手