02 Feb 2017 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、 レール・ツー・レール入出力を持つ3MHz高精度ゼロドリフト・オペアンプを発表

Geneva / 02 Feb 2017

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、温度安定性に優れた低入力オフセット電圧を特徴とする高精度デュアル・オペアンプ TSZ182を発表しました。同製品は、3MHzの利得帯域幅積とレール・ツー・レールの入出力を持ち、超小型のDFN8(2 x 2mm)パッケージまたはMini-SO8パッケージで提供されます。

STマイクロエレクトロニクス、 レール・ツー・レール入出力を持つ3MHz高精度ゼロドリフト・オペアンプを発表

チョッパー型オペアンプであるTSZ182は、幅広く利用されているSTのオペアンプ製品群を拡充し、生体信号モニタ、血糖値計、産業用センサ、工場自動化、ローサイド電流検出など、さまざまな装置の高精度化を実現します。

低いオフセット電圧(25°C時 : 25µV)によって、トリミング用の外付け部品を使わずに高分解能かつ高精度の測定を可能にするため、ボード面積の小型化と共に、生産工程での調整作業を削減することができます。さらに、オフセットの温度ドリフトが100nV/°C未満であるため、広い温度範囲で精度が維持され、定期的な自動較正が不要になります。これにより、設計が簡略化され、ユーザの利便性も向上します。

TSZ182は、2.2~5.5Vの電源電圧範囲とレール・ツー・レールの入出力という優位性を有しており、そのダイナミックレンジを最大限に活用しています。3MHzの利得帯域幅積により、広い帯域で安定した周波数応答が得られます。また、最大動作電流がわずか1mA(5V駆動時)であるため、バッテリの長寿命化に貢献します。

TSZ182の動作温度範囲は-40°C~125°Cと幅広く、屋外や産業用途などの過酷な環境下でも使用できます。来月には、車載用の認定を取得した製品(TSZ1821IYST)も入手可能になる予定です。同品種は、単純なワイパー・モジュールから自動運転システムまで、さまざまなシステムで高精度なセンサ信号コンディショナとして使用できます。

TSZ182は現在量産中で、Mini-SO8パッケージまたはDFN8(2 x 2mm)パッケージで提供されます。単価は、1000個購入時に約0.97ドルです。

詳細については、www.st.com/tsz182-prをご覧ください。