14 Feb 2019 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、STM32 / STM8マイコンによるモータ制御設計を簡略化するオールインワンのオンライン・ツールを発表

Geneva / 14 Feb 2019

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STM32およびSTM8マイクロコントローラ(マイコン)を使用したモータ制御用アプリケーションの開発において、必要となるリソースに簡単にアクセスできるツールST-MC-SUITEを発表しました。このツールは、チュートリアルやドキュメントの入手、プロジェクト設定(ハードウェアおよびソフトウェア)の保存、ソフトウェア(X-CUBE-MCSDKの最新パッケージ等)のダウンロード、および評価用ハードウェアの購入をオンラインで行うことができます。

同ツールは直感的に操作でき、包括的な検索ができるほか、動的なフィルタ機能により開発内容に基づいて関連する情報をリスト表示することもできます。ドキュメントと動画はプレビューが可能で、ユーザ用のフォルダ(「bundle」)に保存して圧縮形式(.zip)でダウンロードできます。

また適用する制御・電源用評価ボード、モータ制御キット、およびインバータ(いずれもオンラインで購入可能)など、開発を始めるにあたって必要なアイテムを選定し、ソフトウェアの設定、生成、保存することも可能です。ドキュメントをダウンロードしたり、ユーザ用フォルダに追加することもできる他、複数の設定内容も保存できるため、それぞれの開発における異なるアプローチの比較や、複数の開発案件を同時に管理することも可能です。

モータ制御ソフトウェア開発キットのX-CUBE-MCSDKには、ファームウェア・ライブラリとSTM32 Motor Control Workbenchグラフィカル・コンフィギュレータが含まれています。最新リリースであるバージョン5.3では、STM32G0マイコン・シリーズに対応するとともに、無償のリアルタイムOSであるFreeRTOSが含まれています。最新版のSTM32 Motor Control Workbenchでは、ファームウェア・サンプル、ハードウェア抽象化レイヤ(HAL)およびLow Layer(LL)APIに直接アクセスできます。

ST-MC-SUITEは、BLDC(ブラシレスDCモータ)とPMSM(永久磁石同期型モータ)を対象としており、磁界方向制御(FOC)を使用した設計に対応します。その他のモータや制御技術についても、年内にサポートを開始する予定です。

ST-MC-SUITEの詳細および利用については、https://www.st.com/st-mc-suite/homeをご覧ください。

また、このツールのブログ記事については、https://blog.st.com/st-mc-suite-motor-control/をご覧ください。

STM32およびSTM8は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。