19 Jun 2019 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、AR / VR / トラッキングなどの要求の厳しい用途向けに高性能MEMSモーション・センサを発表

Geneva / 19 Jun 2019

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、高い安定性に加え、先進的なデジタル機能、低消費電力、小型サイズを兼ね備えたモーション・センサ LSM6DSRを発表しました。同製品は、高性能が求められる次世代のゲーム機、産業機器およびスポーツ用機器向けに設計・製造されており、ヘッドマウント・ディスプレイ、ウェアラブル・トラッカー、スマートフォン、ドローンなどに最適です。

STマイクロエレクトロニクス、AR / VR / トラッキングなどの要求の厳しい用途向けに高性能MEMSモーション・センサを発表

LSM6DSRは、デジタル出力の3軸加速度センサと3軸ジャイロ・センサを搭載したMEMSシステム・イン・パッケージで、素早く動かすゲーム機やスポーツ用機器向けに角速度検出範囲が最大4000dpsまで拡張されています。主要モバイルOSに対応し、センサ用のS4S同期をサポートするLSM6DSRは、一般的なモバイル・プラットフォームで使用でき、データの動的なバッチ処理に対応する圧縮機能付きのFIFO(最大9KB)を内蔵したリアル・センサ、バーチャル・センサ、およびバッチ・センサとして動作します。

LSM6DSRは、ゲーム機や業務用アプリケーションにおけるVR体験の没入感の向上や、最新スマートフォンでの優れた拡張現実(AR)を可能にします。また、内蔵されている先進的な歩数計、歩行検知、歩数カウンタといった機能と、特定動作や傾きの検知機能により、高精度かつ高効率な活動認識を実現します。さらに、LSM6DSRはセンサ・ハブやIoT機器、屋内ナビゲーション、ドローンに搭載されたカメラの光学式手ブレ防止機能(OIS)などにも最適です。

高い安定性を確保するために、バイアスおよびオフセットの温度ドリフトと温度関連パラメータの変化を最小限に抑える機械設計が採用されています。これにより、長期にわたる安定性が得られるとともに、ホスト・システムでの複雑な較正が不要となるため、消費電力を削減しアプリケーションの性能を最大化することができます。

LSM6DSRは現在量産中で、プラスチック製LGAパッケージ(14ピン、2.5 x 3 x 0.83mm)で提供されます。単価は、1000個購入時に約3.00ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。