STマイクロエレクトロニクス、1050V耐圧のパワーMOSFETを内蔵する新しいVIPerコンバータを発表
Geneva / 29 Jul 2019STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、1050Vのアバランシェ耐性を持つNチャネル・パワーMOSFETを内蔵した高電圧コンバータVIPer26Kを発表しました。同製品は、幅広い入力電圧範囲と設計簡略化のメリットを兼ね備え、高い信頼性と堅牢性を特徴とするオフライン電源を実現します。
VIPer26Kに内蔵されているパワーMOSFETは定格電圧が非常に高く、従来の積層型FETや受動部品を使用せずに同等の耐圧を実現でき、より小型の外付けスナバ回路を採用することも可能です。ドレイン電流制限による保護機能が内蔵され、パワーMOSFETには過熱保護用のセンスFETが接続されています。
VIPer26K には、高耐圧起動回路、エラー・アンプ、および電流モードPWMコントローラが内蔵されています。そのため、2次側または1次側にレギュレータを内蔵した絶縁型フライバック、フィードバック抵抗を内蔵した非絶縁型フライバック、バック、バックブースト・コンバータなど、一般的な各種スイッチング電源のトポロジに対応しています。
VIPer26K は、業界最高となるパワーMOSFETの耐圧と包括的な内蔵機能を特徴としており、外付け回路を最小限に抑えることができるため、単相および3相スマート・メータ、3相の産業機器、エアコン、およびLED照明用の電源などの用途で部材コストと基板面積を削減し、信頼性を向上させることが可能です。
さらに、内蔵の固定スイッチ(周波数60kHz、±4kHzのジッタ付き)と、オン / オフ時のMOSFETゲート電流制御を組み合わせることにより、スイッチング・ノイズの放射を最小限に抑えます。高い電力変換効率と低い無負荷時消費電力(30mW未満)が、優れた電力定格の実現と厳しいエコ設計の認証取得に貢献します。
VIPer26K は現在量産中で、SO-16Nパッケージで提供されます。単価は、1000個購入時に約0.64ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。