05 Nov 2019 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、USB Type-C端子への移行を簡略化するポート保護ICを発表

Geneva / 05 Nov 2019

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、USB Type-C™ 端子に必要なあらゆる保護機能を備えたポート保護ICのTCPP01-M12を発表しました。小型電子機器の設計において、従来のUSB® Micro-AまたはMicro-B端子から最新のType-C端子への移行を簡略化します。

STマイクロエレクトロニクス、USB Type-C端子への移行を簡略化するポート保護ICを発表

TCPP01-M12は、STの32bitマイクロコントローラ(STM32G0およびSTM32G4)に搭載されたUSB Type-C Power Delivery(PD)コントローラ(20V/100W)とともに動作するコンパニオン・チップです。STM32やSTM8などの汎用マイコンによって制御される5V専用端子の保護機能も備えており、いずれも、TCPP01-M12とマイコンのみでコスト・パフォーマンスに優れた省スペースのソリューションを実現します。

マス・マーケットの顧客のニーズに応え、産業用PC、携帯型POS端末、医療機器、ウェアラブル機器、ウォール・チャージャ、車載用インフォテインメント機器、ゲーム機、ドローン、オーディオ / ビデオ・システム、ゲートウェイ、コンピュータおよび周辺機器などにおいて、最新仕様の端子への移行を簡略化します。

電源アダプタの不良により、誤った電力プロファイルが使用された場合に機器の損傷を防ぐ保護機能など、包括的な機能を備えています。VBUSピンとConfiguration Channel(CC)線の間の短絡保護や、VBUSとCCにおけるIEC 61000-4-2レベル4(+8kV)のESD保護機能なども含まれます。

さらに、ケーブルが接続されていない場合に適用されるゼロ電力動作モードによるバッテリ寿命の延長や、USB PDのプログラマブル・パワー・サプライ(PPS)機能を利用した急速充電も可能です。また、内蔵された外付けNチャネル・ロード・スイッチ用のドライバ回路を活用して部材コストを削減したり、PPSおよびNチャネル・スイッチ固有の低オン抵抗を活用し、一般的なPチャネルMOSFETと比べて熱損失の総量を最小限に抑えることが可能です。

TCPP01-M12は現在量産中で、QFN12パッケージで提供されます。単価は、1000個購入時に約0.379ドルです。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

STM32およびSTM8は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。