STマイクロエレクトロニクスのセンサ、Alibaba社のIoT機器向け動作確認が完了し、システム開発期間の短縮に貢献
Shanghai / 19 Mar 2018多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、6軸モーション・センサ(LSM6DSL)および大気圧センサ(LPS22HB)について、Alibaba社のIoT開発エコシステム向けの動作確認が完了したことを発表しました。これにより、ユーザは包括的なIoTノードおよびゲートウェイ・ソリューションの開発期間を短縮することができます。
Alibaba社が開発し、昨年発表されたAliOS Thingsは、IoT向けに軽量化された組込みオペレーティング・システムです。また、同社は最近、uDataと呼ばれるセンサ・ベースのコンポーネントを含むAliOS Things v1.2をリリースしました。AliOSでの動作確認が完了したSTのセンサは、uDataに統合されています。両社は、エンド・ユーザの操作性の向上を目指すIoT機器の開発において協力しています。
LSM6DSLは、3軸デジタル加速度センサと3軸デジタル・ジャイロ・センサを搭載したシステム・イン・パッケージで、0.65mAで動作する高性能モードのほか、常時動作させる際の電力を節約する低消費電力モードも備えています。そのため、ユーザはモーション検知を通じて最高の操作性を得ることができます。また、LSM6DSLは衝撃に対する高い堅牢性を特徴としているため、信頼性の高い製品の開発・製造に役立ちます。主要OSの要件に対応しているLSM6DSLは、実際のセンサ、仮想センサ、そして4KBのダイナミック・データ・バッチ処理が可能なバッチ・センサとしても動作します。
LPS22HBは、ピエゾ抵抗式で絶対圧を測定するデジタル出力の超小型大気圧センサです。このセンサは、20µmの通気穴(6ヶ所)が形成されたシリコン・キャップを備え、通気穴からピエゾ抵抗への細い空間以外の部分がフルモールドされている点を特徴としており、防塵・防滴・耐衝撃性に加え、耐湿性にも優れています。また、相対精度(0.1mbar)の圧力測定、低消費電力(低電流モードで3µA)を実現しています。
STのグレーターチャイナ・南アジア地区 アナログ・MEMS・グループ マーケティング・ディレクターであるCollins Wuは、次のようにコメントしています。「Alibaba社がSTのLSM6DSLおよびLPS22HBセンサの動作確認を完了したことは、大きな進展です。AliOSの包括的なプラットフォームにより、IoTノードの開発と接続が迅速かつセキュアに行えるようになるため、中国においてスマートフォン、スマート・ウォッチ、スマート・ロック、スマート・パーキングなどで使用されるIoTシステムの開発が加速され、短期間での製品化が可能になります。さらに、Alibaba社とSTは緊密に協力し、このプラットフォームに統合される製品の拡大を通じて、強力なIoTソリューションを提供していきます。」
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