26 Apr 2018 | Geneva, Switzerland, and Taipei, Taiwan

STマイクロエレクトロニクスとJorjin、デュアル無線通信が可能なSigfox互換の超低消費電力IoTモジュールを発表

  • STのBluetooth® low energyシステム・オン・チップとSub-GHz無線トランシーバを搭載し、優れたコスト効率と高性能および超低消費電力を実現したJorjinのSigfox互換モジュール
  • 完全にプログラム可能なモジュールが、世界中を網羅する省電力広域ネットワーク Sigfoxにおいて、自立したIoTノードとして駆動
Geneva, Switzerland, and Taipei, Taiwan / 26 Apr 2018

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)と、1997年に設立された台湾・台北に拠点を置く企業で、世界中でモジュールの設計・販売を行うJorjin Technologies Inc.(以下Jorjin)は、Sigfox™無線ネットワーク技術とBluetooth® low energyを組み合わせたデュアル無線モジュールがSigfoxの認証を取得したことを発表しました。 

STマイクロエレクトロニクスとJorjin、デュアル無線通信が可能なSigfox互換の超低消費電力IoTモジュールを発表

JorjinのSigfox/Bluetooth low energyモジュール WS211xは、市場をリードする優れた性能と電力効率を備えた、STのBluetooth low energyシステム・オン・チップ(SoC)であるBlueNRG-1とSub-GHz無線トランシーバのS2-LPを搭載しています。両製品の優れた性能を活用して、最先端のコネクティビティとバッテリ駆動時間の長期化を実現するJorjinのモジュールは、コイン電池や環境発電で動作するIoT機器に最適です。

Jorjinの新しいSigfoxモジュールは、完全にプログラム可能な製品で、STのBluetooth low energy SoCに内蔵された超低消費電力Arm® Cortex®-M0により、自立したIoT通信ノードとして機能します。Bluetooth low energyとSigfoxの省電力広域ネットワーク(LPWAN)の組み合わせには、Over-The-Airによるファームウェア更新など、従来のSigfoxのみに対応したモジュールでは不可能な機能をIoTシステムで実現できるという大きな利点があります。また、IoT機器がSigfoxネットワークによる長距離通信とBluetooth low energyの近距離通信の両方に対応することで、設置や保守の際の設定変更や、Bluetooth low energyビーコン基地局がカバーするエリア内における位置変更の追跡といったメリットもあります。

Jorjin Technologiesの会長であるTom Liangは、次のようにコメントしています。「当社で最初のSigfox互換モジュールが認証を取得できたことを非常に嬉しく思います。STとSigfoxによるサポートは大きな助けとなりました。当社は、両社との協力が引き続き拡大していくことを期待しています。」

STのアナログ・MEMS・センサ グループ、ロー・パワーRFビジネス・ユニット シニア・ディレクターであるMaria Rosa Borghiは、次のようにコメントしています。「Sigfoxの認証を取得できたことは、Jorjinとの協力関係において重要な節目となります。これにより、高性能かつ超低消費電力のデュアル無線対応Sigfoxモジュールの提供が可能となり、設計者は最先端のソリューションを使用して、多様な通信機能と低消費電力性能を有したモビリティに優れた製品を、あらゆるIoT分野で開発できるようになります。」

Sigfox社の最高採用責任者(Chief Adoption Officer)であるRaouti Chehih氏は、次のようにコメントしています。「拡大を続ける私たちのエコシステムにJorjinを迎えられたこと、そしてSTと再びパートナーになれたことを嬉しく思います。これにより、さまざまな分野でIoTの普及を促進することができます。JorjinのモジュールがSigfoxの認証を取得したことで、Sigfox対応製品の製造がさらに強化され、クライアントの高まる需要に応えることができるでしょう。」

WS211xモジュールの評価ボードは、開発を簡略化するArduinoインタフェースを採用しているほか、MEMSモーション・センサ、環境センサ、ToF(Time-of-Flight)測距センサを搭載するSTのArduinoシールド・ボードとの互換性を有しています。また、Jorjinから提供されているソフトウェア開発キット(SDK)により、WS211xモジュールとSTのセンサ・シールド・ボードを使用したアプリケーションを開発できるほか、ATコマンド・リストを使用してモジュールのBluetooth low energy とSigfoxの機能をテストすることも可能です。

注記
Jorjinの新しいモジュールは現在入手可能で、SigfoxのRCZ1地域(欧州、中東、南アフリカ)とRCZ3地域(日本)の認証を取得したWS2118-00と、RCZ2地域(米国、メキシコ、ブラジル)とRCZ4地域(オーストラリア、ニュージーランド、台湾、香港、シンガポール、アルゼンチン)の認証を取得したWS2119-A0の2種類が提供されています。


Jorjinについて
1997年に台北で設立されて以来、Jorjinは、ワイヤレス通信、CPU、イメージング、およびセンサ技術分野における小型モジュールの開発と製造を行っています。また、Jorjinはファームウェアや規制の認証取得など、包括的なパッケージも提供しており、世界中の顧客の製品開発期間の短縮に貢献しています。小型化に関する専門性と研究開発への着実な投資により、Jorjinは、過去数年間でAR/MRスマートグラスを含む、IoT機器やウェアラブル機器といった急成長中の市場で事業を拡大させています。詳細については、www.jorjin.comをご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2017年の売上は83.5億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。

*2018年4月26日にジュネーブ(スイス)と台北(台湾)で発表されたプレスリリースの抄訳です。

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