超低消費電力のTime-of-Flight(ToF)測距センサ
STのTime-of-Flight(ToF)測距センサで可能な限り低い消費電力を達成するために、STは、FlightSense™センサを省エネルギーの近接検出器として効果的に設定できるドライバ群を開発しました。さらに、対象物が検出されるとすぐに、ドライバはセンサを標準の測距モードに戻し、STのTime-of-Flight(ToF)テクノロジーを最大限に活用することが可能です。
ファームウェアに完全に組み込まれているセンサの設定と測距フローは、消費電力を大幅に削減できるよう特別に設計されています。
超低消費電力(ULP)モードを備えたFlightSense™シングル測距センサ
ULPモードでは、1Hzの測距周波数時、わずか65μAの消費電流で1400mmまでの対象物を検出できます
超低消費電力ドライバ(STSW-IMG032)は、省エネルギー近接検出器として、VL53L1CX FlightSense™センサをULPモードに簡単に設定することができます。
センサで対象物が検出されるとすぐに、ドライバは、センサを測距モードに戻します。本モードでは、最大4mの正確な測距、高速測距周波数(50Hz)、およびカスタマイズされた視野(FoV)を実現できます。
ULPモードでは、1Hzの測距周波数時、わずか55μAの消費電流で840mmまでの対象物を検出できます
超低消費電力ドライバ(STSW-IMG033)は、省エネルギー近接検出器として、VL53L3CX FlightSense™センサをULPモードに簡単に設定することができます。
センサで対象物が検出されるとすぐに、ドライバはセンサを完全なヒストグラム・ベースの測距モードに戻します。本モードでは、STのヒストグラム・アルゴリズムを使用し、最大5mの正確な複数対象物測距が可能であり、80cmを超えるカバー・ガラス・クロストーク耐性および動的な汚れ補正を実現します。
ULPモードでは、1Hzの測距周波数時、わずか55μAの消費電流で1100mmまでの対象物を検出できます
超低消費電力ドライバ(STSW-IMG034)は、省エネルギー近接検出器として、VL53L4CD FlightSense™センサをULPモードに簡単に設定することができます。
センサで対象物が検出されるとすぐに、ドライバはセンサを測距モードに戻します。本モードでは、わずか1mmから1300mmまでの正確な測距が可能です。18°のFoVを持つ次世代レーザ・エミッターにより、最大100Hzまでの測距速度で、周辺光下での性能を向上させることができます。
超低消費電力ドライバのメリット
性能
最小消費電力
800mm時、65µA
最長検出距離
1400mm時、300µA
最小消費電力
230mm時、55µA
最長検出距離
840mm時、240µA
最小消費電力
310mm時、55µA
最長検出距離
1090mm時、240µA
市場 & アプリケーション
トータル開発ツールセット
すぐに使用できるVL53L1CX評価キットで、エアギャップ調整可能なカバー・ガラス・ホルダとArduino® UNO R3コネクタ、そしてサンプル・コードやグラフィカル・ユーザ・インタフェースを含むシステム・ソフトウェアが付属しています。
2枚のVL53L1CX拡張子基板は、2つの10ピン・コネクタで接続可能です。
すぐに使用できるVL53L3CX評価キットで、エアギャップ調整可能なカバー・ガラス・ホルダとArduino® UNO R3コネクタ、そしてサンプル・コードやグラフィカル・ユーザ・インタフェースを含むシステム・ソフトウェアが付属しています。
2枚のVL53L3CX拡張子基板は、2つの10ピン・コネクタで接続可能です。
すぐに使用できるVL53L4CD評価キットで、エアギャップ調整可能なカバー・ガラス・ホルダとArduino® UNO R3コネクタ、そしてサンプル・コードやグラフィカル・ユーザ・インタフェースを含むシステム・ソフトウェアが付属しています。
スケジュール
- 超低消費電力システム・アーキテクチャ
- 潜在市場とユースケース
- ULPドライバの特徴とベンチマーク
- 開発ツールとリソース
- 注文情報