- 対角65°の正方形FoV
- 4 x 4または8 x 8の分割ゾーンに対応するマルチゾーン測距出力
- 自律モードで1.6mWという低い消費電力
- 暗い条件下で最大400cmの測距
周囲光に対する高い耐性を持つ低消費電力かつ高性能なマルチゾーンToF測距センサ
64ゾーンの深度測定機能を用いて複数の対象物を検出し追跡し、対角65°のFoVで最大400cmまでの測距を正確に行うことができるSTのFlightSense™ ToF測距センサ
VL53L8CXは、消費電力を減らしながら周囲光下で高度な性能を提供します。対角65°の視野(FoV)で、最大4mまでの64ゾーン小型距離画像を作成できます。
ST FlightSense™テクノロジーをベースとする本ToF測距センサには、強力なVCSELと2つの高度なメタサーフェス・レンズが搭載されています。本ハードウェアは、革新的な「オールインワン」モジュールに格納されており、低消費電力システム・アクティベーション、ジェスチャ認識、ロボティクス向けSLAM、液面モニタリングなどの幅広い高機能なユース・ケースに対応できます。
主な機能
- 周囲光下で最大285cmの測距
- ゾーンごとに複数の対象物の検出・測距が可能
- 60Hzフレーム・レート対応
- 60cmを超えるカバー・ガラスのクロストーク耐性
アプリケーション例
- SLAM、壁面トラッキング、小型対象物検出、段差検出、フロア・タイプ認識など、厳しい環境下でのロボティック・アプリケーション
- スマート・ビルディングやスマート・ライト向けの周囲光下でのシステム・アクティベーション
- コンテンツ管理(タンク、トラックの内容量、ゴミ箱)
- 液面モニタリング
- ジェスチャ認識
- ビデオ・プロジェクタ用のキーストーン補正
- 周囲光に対する高い耐性が必要なデバイス
- AR / VR機能強化。マルチゾーン測距によるデュアル・カメラ立体視と3D深度アシスト
- ユーザ検出および物体検出用のIoTデバイスとバッテリ駆動デバイス
- 特に暗い場面やコントラストが弱い場面で、カメラのAFシステムのスピードと堅牢性を高めるLAF(レーザ・アシスト・オートフォーカス)
関連情報
STM32 Nucleo向けVL53L8CX Time-of-Flight(ToF)拡張ボード
このトータル評価キット(X-NUCLEO-53L8A1)があれば、VL53L8CX ToF測距センサをベースとするさまざまなアプリケーションを理解し、評価し、開発することができます。3種のスペーサに合ったカバー・ガラス・ホルダが付属しており、さまざまなエア・ギャップをシミュレーションできます。STのいくつかの拡張ボードは、STM32 Nucleo開発ボードと互換性があり、Arduinoコネクタを介して併用できるため、BluetoothやWi-Fiインタフェースなどを使ったアプリケーションを開発できます。
VL53L8CX拡張ボードとSTM32F401 Nucleo-64開発ボードを備えたトータルSTM32 Nucleo Time-of-Flight(ToF)評価キット
低コストで柔軟性が高いため、DSPおよびFPU命令や総合的なSTM32開発エコシステムを使用しながら、VL53L8CX ToF測距センサと高性能STM32F4マイコンをベースとする新しいアイデアを試したり試作品を開発したりすることができます。
ToF測距センサ向けのSTM32Cube拡張ソフトウェア
すべてのToF測距センサ用のドライバ、事前コンパイルされたバイナリ、サンプル・コード、およびアプリケーション例を内蔵しており、リアルタイムのセンサ・データをPCに送信することができます。
スケジュール
- ToF測距センサの動作原理と、センサを使用すべきケース
- メタサーフェス・テクノロジーを内蔵したSTの最新のFlightSense™ ToF測距センサの主なメリット
- ToFの実際のユース・ケースと世界の市場トレンドの概要
- STのToF開発者リソースで設計上の課題を克服し、開発時間を短縮する方法