超低消費電力マイクロコントローラSTM32L0シリーズ
STM32L0シリーズは、STのエントリ・レベルの超低消費電力マイクロコントローラ(マイコン)です。最大動作温度125°Cで、世界最小レベルの消費電力を特徴とします。
STM32L0シリーズは、バッテリやエナジー・ハーベスティングにより駆動するアプリケーションの低消費電力化に貢献する主要な機能を搭載していることから、2016年2月の量産以降、業界標準の製品となっています。
- 高性能32bit Arm® Cortex®-M0+を動的電圧スケーリング、超低消費電力クロック発振器、および内蔵LCDドライバ(STM32L0x3製品ラインのみ)と組み合わせることで、ガス・メータや水道メータのスマート化を進めています。
- コンスーマ機器では、水晶発振子レスUSB機能搭載のSTM32L0x2 USB製品ラインが持つスタンドアロン・ペリフェラルを使用して、バッテリ・マネージメントの強化と高速充電機能を実現可能です。
- STM32L0x1アクセス・ラインは、超低消費電力アナログ・コンパレータと高速16bit ADコンバータ(ハードウェア・オーバーサンプリング使用時)により、より高精度の煙感知器や火災報知器の実現に貢献します。
- STM32L0x0バリュー・ラインは、内蔵EEPROMを搭載し、コスト効率が重視されるアプリケーションにおいて部材コストの削減に貢献します。
また、書込み中読出し(RWW)機能搭載Flashメモリ、デュアルチャネルDAコンバータ、ハードウェア暗号化エンジン、超低消費電力モードで動作する通信ペリフェラルなどを備えているため、機能統合、性能、および消費電力間の最適なトレードオフを実現します。
STM32L0シリーズは、超低消費電力マイコンの効率を比較するための標準化されたテストEEMBC™ ULPBench®において、スコア244を達成しています。
消費電流の参考値は以下の通りです。
- RUNモード: 最低49µA/MHz(外部DC-DC使用時)および76µA/MHz(内蔵LDO使用時)
- 超低消費電力モード + RAM全領域保持 + ロー・パワー・タイマ動作:340nA(ウェイクアップ・ライン x 16)
- 超低消費電力モード + バックアップ・レジスタ保持:230nA(ウェイクアップ・ピン x 2)
- ウェイクアップ時間:3.5µs
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Getting started with STM32L0
- Purchase a 32-pin or 64-pin Nucleo board, Discovery kit or Evaluation kit for STM32L0 MCUs. For low-power wireless solutions based on STM32L0, the STM32 LoRa® Discovery Kit (B-L072Z-LRWAN1) and the low-power wireless Nucleo pack (P-NUCLEO-LRWAN1) are available.
- STM32L0 user can download the free STM32CubeL0 embedded software package containing the HAL, LL (low-layer) APIs, and middleware. Then install ST’s STM32CubeMX graphical software configuration tool that supports pinout configuration, code generation and a power consumption calculator. Start with one of the many examples provided and build your own project.