スマートホーム
快適さだけを追求したスマートホームの時代は終わり、不動産オーナーやインテリア・デザイナーは、省エネ性能やデザイン面での魅力も追及しています。近年、LED照明はユーザ・インタフェースをスタイリッシュな見た目にする手段として使われるケースが増えています。2024年、スウェーデンの企業であるRegin社は、LEDマトリクスの透過光をフロント・パネルに映し出す世界初のスマートルーム・コントローラ「Regio RCX」を発表しました。
ミニマリズム、クリーン、モダンな雰囲気など、北欧地域の人々は、その完璧な住宅デザインで世界的に有名で、Regin社のRegio RCXはその好例の1つです。Regin社のスマートルーム・コントローラは、ホテル経営者や建築家、インテリア・デザイナーの心をつかみ、モダンなホテル、オフィス・ビル、デザイン重視の空間に欠かせないものとなっています。その特徴は、LCD画面がなく、指紋汚れを拭き取る必要がないことです。代わりに直感的なUIを備えたスタイリッシュなLEDユーザ・インタフェースが採用され、スマートフォンやPCを介してインストール / 設定 / 更新ができる包括的なツールを提供します。
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UIの再定義は、予想をはるかに超える売上げの達成に貢献しました。STのハードウェアはこの成功の鍵となりました。
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Ola Dawidson氏, Regin社 製品管理担当バイス・プレジデント
現代のユーザ・インタフェースはミニマリズムが流行しており、機能性を隠したデザインにする必要があります。Regin社は、競争の激しいビル・オートメーション市場でこの需要に迅速に対応する必要がありました。しかし、無線性能が重要な小型フォームファクタにスマートなLEDデザインを統合することは、技術的に困難であることがわかりました。ここでSTが登場しました。Regin社のチームは、STのワイヤレスSoCモジュールを採用し、ユーザ・インタフェースとRegio RCXの内蔵センサの両方を効率的に制御するとともに、重要なコミッショニング段階でBluetooth® Low Energy経由でデータを送信することにしました。STのモジュールは基板面積の最小化に貢献し、スタイリッシュな機器を設計する自由度が高まりました。
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STのワイヤレスSoCモジュールを採用したことで必要なスペースが得られ、洗練されたデザインを実現できました。
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Mikael Carlsander氏, Regin社 ルーム・プロダクト担当プロダクト・マネージャー
エネルギー・コストが予測不可能な昨今、性能はデザインと同様に重要です。快適さを高めつつ、エネルギー効率を最大化することは、すべての人にとって喫緊の課題です。Regin社がさまざまなワイヤレスSoCモジュールをテストした結果、STのBluetooth® Low EnergyワイヤレスSoCモジュールは、すべてのテストにおいて最も優れた性能を発揮しました。Regio RCXの温度、湿度、CO2、VOC、およびモーション検知用内蔵センサを正確にモニタリング、制御するこのモジュールは、しばしば「頭脳」として表現され、優れた性能を発揮します。同モジュールのBluetooth LE通信機能は、クラス最高水準のコミッショニングとアップグレードを実現する上で完璧な選択肢でした。STのモジュールは、小型、性能、コネクティビティという要件をすべて満たしていました。
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ベンチマークの際、STのワイヤレスSoCモジュールは常に最も正確なセンサ・モニタリング結果を示しました。
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Gunnar Åberg氏, Regin社 システム担当プロダクト・マネージャー