14 Feb 2017 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、 クラス最高の分解能と低消費電力の小型加速度センサを発表

Geneva / 14 Feb 2017

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、IoT機器やウェアラブル機器の状況認識能力をさらに高める3軸加速度センサ LIS2DW12を発表しました。小型パッケージ(2 x 2 x 0.7mm)で提供される同製品は、低消費電力および低ノイズの複数の設定に対応することで、優れた省電力、精度および柔軟性を実現します。

STマイクロエレクトロニクス、 クラス最高の分解能と低消費電力の小型加速度センサを発表

STの高性能・低消費電力MEMS製品ファミリ(LSM6DSM、LSM6DSL、LSM303AHなどを含む)に新たに加わったLIS2DW12は16bit長出力の製品で、低消費電力を優先するモード、もしくは低ノイズ特性を優先するモードを選択することができます。なお、どちらのモードでも5つの設定が可能です。両モードとも、1つの設定機能を他の4つの設定と連携させることで、データ・チェックのためにシステムを起動する回数を減らし、効率的なシングル・バイト転送を可能にします。これにより、システムの消費電力の最小化と、バッテリのさらなる長寿命化に貢献します。90µg/√Hzまで低減したノイズ密度は、競合製品より25%以上低く、ヘルスケア/フィットネス機器、ゲーム機、産業用センサや環境モニタなど、次世代アプリケーションの測定精度を向上させます。

LIS2DW12は、スタンバイ電流が50nA、低消費電力モード(出力データ・レート:1.6Hz)の電流が380nAと低く抑えられているため、バッテリにかかる負荷はごくわずかです。また、電源電圧範囲が1.62V~3.6Vのため、小型のコイン電池やボタン電池でも長時間駆動が可能です。さらに、システム・レベルの低消費電力化に対応する機能として、32サンプルセットを格納できるFIFO、内蔵温度センサ、プログラム可能な割り込み処理機能(自由落下・ウェークアップ・活動中/停止中の検知、6軸/4軸方向検知、タップ/ダブルタップ検知)などが搭載されています。

小型パッケージ(2 x 2 x 0.7mm)に実装されるLIS2DW12は、ノイズ性能と消費電力を最適化する優れた分解能と柔軟性を提供します。 

LIS2DW12は現在サンプル出荷中で、2017年第1四半期に量産を開始する予定です。参考価格は、1000個購入時に約0.75ドルです。

詳細については、www.st.com/lis2dw12-prをご覧ください。