STマイクロエレクトロニクス、 STM32エコシステムの柔軟性を高めるSTM32F722 Nucleoボードと STM32F723 Discovery Kitを発表
Geneva / 22 Feb 2017STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、高性能な32bitマイクロコントローラSTM32F722/723(1)を使用したシステム開発の柔軟性を高めるため、内蔵USB-HS(High-Speed) PHYを持つSTM32F723のDiscovery Kit、ならびにSTM32F722に対応するSTM32 Nucleo-144ボードを発表しました。
STM32 Discovery kitsは、MEMSマイクロフォン、MEMSセンサ、オーディオ・コーデック、ユーザ・インタフェース用ディスプレイを含む充実した機能を搭載しており、創造性豊かなシステム開発をサポートします。高性能なSTM32F7を搭載した新しいSTM32F723E-DISCOは、サードパーティ製のさまざまなモジュールを活用できるため、これまでにない柔軟性を実現しています。Arduino™ Unoピン・ヘッダに加え、Digilent社のPmod™ コネクタも搭載しています。また、新たに追加されたSTMod+™コネクタにより、追加のファンアウト・ボードを通じて、Wi-Fiモジュール、SeedStudio Groveモジュール、MikroElektronika click boards™、または迅速な試作開発向けのブレッドボードへの接続が可能になります。
このDiscovery Kitには、STM32F723IEK6マイコンの内蔵USB-HS(High-Speed)PHYを利用するためのHigh-Speed USBコネクタと共に、USB-FS(Full-Speed)コネクタと液晶タッチスクリーン(240 x 240ピクセル)が搭載されているほか、WAVオーディオ・プレーヤ、シンプルなビデオ・プレーヤ、およびボイス・レコーダなどのデモが実装されています。
また、STは、試作開発やコミュニティでの使用に最適なNUCLEO-F722ZE ボードも発表しました。このSTM32 Nucleo-144ボードは、512 KBのFlashメモリを内蔵した144ピンのSTM32F722ZET6マイコンが搭載されています。Arduino™ Uno V3との接続をサポートするST Zioコネクタおよびすべてのマイコン入出力にアクセスできるST morpho拡張ピン・ヘッダを備えています。
ST-LINK/V2-1に対応しているので、専用のプローブを必要とせず、USBケーブルで接続するだけで簡単にプログラミングとデバッグができます。ボードにはソフトウェアライブラリSTM32CubeのHAL(ハードウェア抽象化レイヤ)とソフトウェア・サンプルが付属しています。
両ボードとも、販売代理店またはSTのウェブサイトから入手することができます。価格はSTM32F723E-DISCOが39ドル、NUCLEO-F722ZEが19ドルです。
詳細は www.st.com/stm32f7 をご覧ください。
(1) STM32F722/723は、ARM® Cortex®-M7プロセッサを搭載した超高性能なマイコン(1082-CoreMark/462-DMIPS)です。高いDSP性能、先進的なペリフェラル、高速内蔵メモリ処理によるCPUの最大限の活用、基本タスクをCPUからオフロードするスマートなアーキテクチャを特徴としています。