STマイクロエレクトロニクス、 STM8マイコンを使用したシステム設計を簡略化する グラフィカル・コンフィギュレータを発表
Gemeva / 23 Mar 2017STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、広く普及している8bitマイクロコントローラ(マイコン)のSTM8ファミリ向けに、システム設計をこれまで以上に簡略化するSTM8CubeMXグラフィカル・コンフィギュレータを発表しました。
STM8CubeMXは、メインストリーム、超低消費電力、車載向けなど、STM8ファミリのすべての製品に対応しています。この新しい無償初期設定ツールにより、設計者は、STM8ファミリからアプリケーションの要件に合った最適なマイコンを選択することができます。選択したボードにマイコンを実装する方法と同様に、このツールで事前設定することにより、STM8開発ボードを使った開発をすぐに始めることができます。グラフィカル・ツールのSTM8CubeMXを通じて、選択した製品の基本設定を確認することができます。例えば、ピン配置の自動設定、クロックツリーの設定(動的な設定検証)、動作モード別の消費電力見積もり機能などのツールを使用できます。設定が完了すると設定レポートが作成され、設計仕様に適合しているかを確認することができます。
STM8ファミリは、小型IoT機器やスマート・センサから、性能重視の車載用コントローラ、さらにはマス・マーケット向けのさまざまな電子機器に至るまで、幅広いアプリケーションに使用されています。同製品ファミリは、125品種以上で構成されており、超低消費電力マイコン(STM8L)やAEC-Q100準拠の車載用マイコン(STM8AF/AL)からメインストリーム・マイコン(STM8S バリュー・ライン / アクセス・ライン / パフォーマンス・ライン)などが含まれています。また、STM8は、価格と性能で最適な選択肢を提供し、システムの低消費電力化と小型化に貢献します。同製品は、20MIPS/24MHzのコア、内蔵Flashメモリ(最大128KB)、RAM(6KB)、豊富なペリフェラル(ADコンバータ、DAコンバータ、コンパレータ、タイマ、LCDドライバ、DMA、AES暗号化、デジタル・インタフェースなど)を組み合わせています。車載用製品にはLIN/CANなどアプリケーション専用機能も備えています。また、多様なパッケージ・オプション(20~80ピン)も用意されています。
STM8CubeMXは、Windows®、Linux®、macOS®に対応したパソコンで利用可能です。詳細およびSTM8CubeMXのダウンロードについては、www.st.com/stm8cubemxをご覧ください。