22 Mar 2017 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、 サーバ / データ・センターの電力供給を高効率化する 多相デジタル・コントローラICを発表

Geneva / 22 Mar 2017

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、新しい降圧型の多相デジタル・コントローラICであるPM6773およびPM6776を発表しました。両製品は、最新の低電圧・高電流のマイクロプロセッサ、ASIC、およびフィールド・プログラマブル・デバイスを使用するサーバやデータセンタにおける、より高精度かつ高エネルギー効率の電力供給に対する要求をサポートします。特に、Intel Skylake CPUおよびDDR4メモリにの電力供給用として設計されているため、STの降圧型デジタル・コントローラIC、Intel VR13プラットフォーム向けのファミリに追加されます。

STマイクロエレクトロニクス、 サーバ / データ・センターの電力供給を高効率化する 多相デジタル・コントローラICを発表

両製品は、VR13 Serial Voltage ID(SVID)に準拠した12V入力デュアル・チャネルの多相デジタル・コントーラICで、PM6773は3+1相、PM6776は6+1相の処理に対応できます。両製品は、PMBus™によるプログラミングが可能で、設定データを格納する不揮発性メモリを内蔵しています。また、PMBus通信インタフェースでは、電圧・電流・電力・温度・故障状態のレポートも可能です。さらに、両製品ともブラックボックス・レコーダ機能を搭載しています。

これらのデジタル・コントローラICは、STの高性能なSTVCOT®(Voltage-Controlled Constant-On-Time)デジタル制御ループ技術を採用しています。そのため、過渡応答の高速化と出力静電容量の低減が可能となり、VFDE(Variable-Frequency Diode Emulation)とDPM(Dynamic Phase Management)によって、あらゆる負荷状況における高い効率性を実現します。また、過負荷電流、不足電圧と過電圧、フィードバック切断に対する保護機能も内蔵されています。

新しいPM677xデジタル・コントローラには、STの高度なソフトウェア・ツールが用意されており、エンジニアはすべての主要パラメータ(制御ループ応答、出力線、スイッチング周波数など)のプログラミングとモニタを行うことで、Skylake向けVR13電圧レギュレータの開発期間を短縮することができます。

PM6773とPM6776は現在量産中で、PM6773はVFQFPN40(5x5mm)パッケージ、PM6776はVFQFPN48(6x6mm)パッケージで提供されます。パッケージとピン配列は、各社の製品と互換性があります。単価は、1000個購入時に約3.00ドルです。詳細については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。

詳細については、www.st.com/multiphasecontrollers をご覧ください。

注記
STは、VR13 Purleyプラットフォーム向け多相デジタル・コントローラICの完全なポートフォリオとして、12V入力のPM677xファミリおよび48Vダイレクト変換コンバータ・ファミリ(CPU、DDR、ASIC対応)を提供しています。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2016年の売上は69.7億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。