STマイクロエレクトロニクス、携帯型機器やIoT機器のバッテリ駆動時間を延長する高効率3相・3シャント対応ブラシレスDCモータ・ドライバを発表
Geneva / 23 Apr 2018STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、1シャントおよび3シャントのトポロジーによるブラシレスDCモータ駆動に対応した業界初の低電圧モータ・ドライバ STSPIN233を発表しました。同製品は、200mΩ、1.3Armsのパワー段を内蔵し、薄型かつ小型のパッケージ(3 x 3mm)で提供されます。
STSPIN233は、業界で最も低いスタンバイ電流(80nA未満)を実現しているとともに、ロジック制御によりスタンバイ・モードに入ることができるため、ドローン用カメラのジンバル、教育用ロボット、電動歯ブラシ、シェーバー、医療用シリンジ・ポンプ、IoT機器用小型ドライバなどのバッテリ駆動時間の長期化に最適です。
STSPIN233の電源駆動はシンプルで簡単です。入力電圧範囲が1.8V~10Vのため、1セルのリチウム・イオン電池のような最小限の電源で使用が可能です。また、過電流保護、短絡保護、過熱保護、UVLO、インター・ロッキングなどの安全機能も内蔵されているため、システム設計を簡略化します。
STSPIN233は、STM32 Nucleo拡張ボード(X-NUCLEO-IHM17M1)とソフトウェア・ツール(STM32Cube用X-CUBE-SPN17)で構成される開発エコシステムに対応しています。そのため、ツールやミドルウェアのほか、アプリケーション・コードのサンプルなどを備えた利便性の高いソフトウェア環境であるSTM32Cubeを活用することで、試作・評価を迅速に開始することができます。
この新しいSTSPIN233が追加されたことで、STは、バッテリ駆動機器用の各種小型モータ(ステッピング・モータ、ブラシ付きモータ、ブラシレス・モータ)向けに、小型モノリシック低電圧ドライバの完全なポートフォリオを提供します。この包括的な製品ポートフォリオは、STSPIN220、STSPIN230、STSPIN233、STSPIN240、STSPIN250から構成されています。また、各製品に専用のSTM32 Nucleo拡張ボードとX-CUBEソフトウェア・パッケージが用意されているため、シングル、デュアル、または高電流(2.6Arms)ブラシ付きモータの制御に加え、センサ付きまたはセンサレスのブラシレスDCモータ制御などに柔軟に対応することができます。
STSPIN233は現在量産中で、小型のQFNパッケージ(3 x 3mm)で提供されます。単価は、1000個購入時に約0.95ドルです。
詳細については、www.st.com/stspinをご覧ください。