12 Nov 2018 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、ガルバニック絶縁と保護機能搭載の4Aデュアルチャネル・ゲートドライバを発表

Geneva / 12 Nov 2018

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、新しいガルバニック絶縁ゲートドライバであるSTGAP2DMを発表しました。STGAP2シリーズの2品種目となる同製品は、低電圧制御回路およびインタフェース回路と絶縁型の出力チャネル(2個)を集積しており、ユニポーラまたはバイポーラのゲート駆動が可能です。

STマイクロエレクトロニクス、ガルバニック絶縁と保護機能搭載の4Aデュアルチャネル・ゲートドライバを発表

最大1700V定格のSTGAP2DMは、ガルバニック絶縁による優れた安全性とともに、設計の簡略化と部材コストおよび基板面積の削減を実現します。また、4Aでゲートを駆動できる2個のレール・ツー・レール出力(26V)を備えているため、産業用モータ・ドライバや大電力インバータの性能を最大限に引き出すことができます。STGAP2DMは、バッテリ充電器、溶接機、誘導加熱器(IH)、および汎用の電源やコンバータなどに最適です。

STGAP2DMは、専用のシャットダウン端子とブレーキ端子、減電圧ロックアウト(UVLO)、2個の出力が同時にオンとなることを防止するインターロック、サーマル・シャットダウンなど、包括的な安全機能を内蔵しているため、システム設計の簡略化と信頼性向上が可能です。また、入力端子電圧によって制御可能なスタンバイ・モードにより、ドライバ待機中の電力を低減することができます。

そのほか、STGAP2DMは、TTL/CMOSロジック互換入力(3.3V/5V)により、ホスト・コントローラとの接続が簡略化されているとともに、入出力伝搬遅延が80nsと小さいため、高精度のPWM制御で高速に動作させることができます。

STAGP2DMは現在量産中で、小型基板設計を簡略化するSO-16パッケージで提供されます。単価は、1000個購入時に約2.17ドルです。同製品は、Electronica 2018(11月13日~16日、ミュンヘン)のSTブース(ホールC3/101)に展示されました。

詳細については、www.st.com/stgap2d-prをご覧ください。