06 Nov 2018 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、高精度・超低消費電力でモード変更が可能な産業用MEMS加速度センサを発表

Geneva / 06 Nov 2018

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、3軸MEMS加速度センサであるIIS2DLPCを発表しました。同製品は、動作中に超低消費電力動作モードから高分解能動作モードへと変更が可能で、限られた消費電力の範囲内で高精度な測定を実現できます。また、継続的なコンテキスト・アウェアネスにより、動作が必要な時にホスト・システムを起動したり、高精度の測定を実行した後に超低消費電力モードに戻ることができます。

STマイクロエレクトロニクス、高精度・超低消費電力でモード変更が可能な産業用MEMS加速度センサを発表

 

IIS2DLPCは、高い柔軟性を備えているため、長時間バッテリ駆動が可能な産業機器センサ・ノードや医療機器、耐タンパ性の高いスマート・メータ、スマートな省電力機能や動き検知で動作する機能などの開発に適しています。さらに、超低消費電力という特徴を利用することで、産業機器やロボット向けのスマート・アクセサリを、実装の手間を最小限に抑えた利便性の高いバッテリ駆動追加モジュールとして構成することができます。

4種類の低消費電力モードが選択できるIIS2DLPCは、広範な用途で消費電力を最適化することができます。高分解能モードでは最低90μg/√Hzという超低ノイズを達成しており、優れた測定精度を実現しています。そのほか、使いやすいワン・ショット・データ変換機能や、CPUの処理を低減するためのバッチ・データ格納用32レベルFIFOなど、ユーザが消費電力を制御できる追加機能も備えています。また、温度センサと自己診断機能も内蔵されています。

IIS2DLPCは、-40°C~+85°Cの広い動作温度範囲を備えているほか、STによる10年間の長期製造保証の対象で、特に産業機器に適しています。

IIS2DLPCは現在量産中で、プラスチック製LGAパッケージ(2 x 2 x 0.7mm)で提供されます。単価は、1000個購入時に約1.10ドルです。

詳細については、www.st.com/iis2dlpc-prをご覧ください。