19 Nov 2018 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、産業機器向けの超低消費電力MEMSセンサを拡充する6軸モーション・センサを発表

Geneva / 19 Nov 2018

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、産業機器向けの超低消費電力MEMSセンサ・ファミリを拡充する6軸モーション・センサ ISM330DLCを発表しました。高精度かつ堅牢な同製品は、10年間の長期製造保証の対象製品です。

STマイクロエレクトロニクス、産業機器向けの超低消費電力MEMSセンサを拡充する6軸モーション・センサを発表

ユーザによる選択が可能な最大±16gの加速度測定範囲を持つ3軸加速度センサに加え、最大±2000dpsの選択可能な角速度測定範囲を持つ3軸ジャイロ・センサを集積したISM330DLCは、優れた測定分解能とスマートな省電力機能で、バッテリ駆動の産業機器における長寿命化に貢献します。同製品は、産業用IoT機器、ロボット、ドローン、プラットフォームの安定化装置、テレマティクスなどのアプリケーションに適しているほか、幅広い加速度センサの帯域幅を生かした振動モニタリングや防振システムにも使用可能です。

ISM330DLCの消費電流は、通常モードで0.5mA、高性能モードで0.75mAです。さらに、大容量のFIFOが内蔵されているため、ホスト・システムでデータを効率的に取得することができます。また、傾き検知のほか、自由落下、ウェークアップ、6軸/4軸方向、クリック、ダブル・クリックなどを検出するスマートな機能および割込み処理が搭載されているため、消費電力を重視するアプリケーション設計において、さらなる省電力化を実現できます。そのほか、センサ・ハブ機能も備えており、外部センサを追加して効率的にデータを収集することもできます。

産業グレードに対応したISM330DLCは、低遅延で設定可能な信号処理専用パス、低ノイズ、クローズド・ループ制御の安定化に適したフィルタなど、幅広い機能を内蔵しています。また、信号パスを個別に設定して、ジャイロ・センサまたは加速度センサのデータを予備SPIインタフェースから取得することができます。

そのほか、豊富な機能と高い精度と安定性に加え、優れた信頼性を有するISM330DLCには、温度センサが搭載されているとともに、ジャイロ・センサと加速度センサの両方に自己診断機能が内蔵されています。

ISM330DLCは現在量産中で、プラスチック製LGAパッケージ(2.5 x 3 x 0.83mm)で提供されます。単価は、1000個購入時に約2.90ドルです。

詳細については、www.st.com/ism330dlc-prをご覧ください。