22 Nov 2018 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、測定精度の向上と較正時間の削減を可能にする小型MEMS大気圧センサを発表

Geneva / 22 Nov 2018

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、優れた精度と安定性を実現するピエゾ抵抗式のMEMS大気圧センサLPS22HHを発表しました。同製品は、はんだ実装後の較正作業を省略することができるため、製造工程のスループットおよび生産効率を向上させることができます。

STマイクロエレクトロニクス、測定精度の向上と較正時間の削減を可能にする小型MEMS大気圧センサを発表

LPS22HHは、5cmに相当する低ノイズを特徴としており、ドローンや無人機向けの衝突回避といった制御機能を強化します。また、高い精度を利用して、スマートフォンやスポーツ・ウォッチの屋内ナビゲーション機能を強化することもできます。

さらに、温度補正機能を内蔵しているLPS22HHは、ホスト・マイクロコントローラ(マイコン)やアプリケーション・プロセッサの負荷を軽減し、動作温度範囲全体にわたり消費電力の削減とスムーズな動作を可能にします。さまざまな動作条件において高い安定性を維持することが可能な同製品は、ガス・メータ、ウェザー・ステーション、ウェアラブル機器などの性能向上にも貢献します。

LPS22HHは、MEMS構造および制御用ASICに関するSTの最新技術を活かして性能を強化するとともに、実績あるフルモールド・パッケージ技術を使用し、開口部を最小化して塵の混入を防止することで、高い信頼性を確保しています。

さらに、0.9µAのパワーダウン・モードをはじめとする省電力機能のほか、低い動作時電力(1Hz時にわずか4µA)および温度補正機能により、バッテリの長時間駆動に貢献します。I2C、SPI、および2線センサバス・インタフェースのMIPI I3CSMに対応しています。また、センサ・データ保存用の大容量FIFOにより、ホスト・マイコンの処理を最小限に抑えることができます。

LPS22HHは現在量産中で、10リードHLGAパッケージ(2 x 2 x 0.73mm)で提供されます。大量購入時の単価は、約1.55ドルです。

詳細については、www.st.com/lps22hh-prをご覧ください。