12 Dec 2018 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、省電力パワー・トポロジ向けに、高効率のSJ型パワーMOSFETを発表

Geneva / 12 Dec 2018

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、600V耐圧スーパー・ジャンクション型の600V耐圧パワーMOSFETである「MDmesh™ M6シリーズ」を発表しました。同製品は、中程度の電力の共振コンバータおよびハード・スイッチング・コンバータのトポロジにおいて優れた効率を実現します。

STマイクロエレクトロニクス、省電力パワー・トポロジ向けに、高効率のSJ型パワーMOSFETを発表

ソフト・スイッチングに最適化されたしきい値電圧を持つこの新しいパワーMOSFETは、低消費電力が求められる機器向けのLLC共振コンバータやブーストPFCコンバータに最適です。また、MDmesh M6シリーズは、軽負荷時の効率を向上させる容量プロファイルを持ち、わずか16nCのゲート電荷(Qg)による高速スイッチング周波数が可能となるため、ハード・スイッチング・トポロジにおいても優れた効率を実現します。

また、STの最先端のM6スーパー・ジャンクション技術は、オン抵抗を0.036Ωまで低減できるため、バッテリ充電器、電源アダプタ、PC電源、LED照明用ドライバ、通信基地局およびサーバ電源、太陽光発電システム用マイクロ・インバータなどの機器において、効率と電力密度をさらに向上させることができます。

パッケージ・オプションには、小型かつ熱効率に優れた新しいリードレス・パッケージ(TO-LL)のほか、一般的なスルーホール型パッケージおよび表面実装型パッケージ(DPAK、D2PAK、TO-220、TO-247、PowerFLAT™など)が含まれています。JEDEC登録済みのTO-LLは、既存のD²PAKパッケージ(7ピン)と比較して実装面積が30%、高さが50%低減されているため、より小型で高いスペース効率を持ったパワー・コンバータを実現することができます。また、TO-LLは寄生インダクタンスが小さく、電磁干渉(EMI)を最小限に抑えることができます。

MDmesh M6シリーズは、STPOWER™ポートフォリオの一部として、定格電流が13A~72Aの37品種で構成されており、現在量産中です。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。

詳細については、www.st.com/stpowerをご覧ください。