16 Oct 2019 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、性能と保護機能を強化した次世代の決済用SoCを発表

Geneva / 16 Oct 2019

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、決済用システム・オン・チップ(SoC)「STPay」の次世代製品を発表しました。同製品には、非接触通信における高い性能と保護機能、消費電力の削減を実現する最先端の技術が活用され、ユーザ体験の向上に大きく貢献します。

STマイクロエレクトロニクス、性能と保護機能を強化した次世代の決済用SoCを発表

新たなソリューションであるSTPay-Topazファミリは、セキュリティや決済機能に関する認定に対応し、認証済みJavaCardプラットフォームで動作する決済アプリケーションを搭載しているため、スマートカードへの実装が容易です。同製品は、STの決済用SoCとして初めて40nm Flashメモリ技術を採用して製造されています。また、最新のArm® SecurCore® SC000™RISCプロセッサ(32bit)や暗号化アクセラレータなどのサイバー保護機能を搭載するST31P450セキュア・マイクロコントローラをベースとしており、高度なサイバー攻撃を防ぐことができます。

また、国内外を問わず幅広い決済方式に対応しているため、カード会社の製品管理の簡略化や、世界中のさまざまな市場への普及を可能にします。国際的な決済方式であるVisa、MasterCard、Amex、Discover、JCB、CUPに加え、各国の決済方式であるElo(ブラジル)、RuPay(インド)、Interac(カナダ)、BankAxept(ノルウェー)、eftpos Payment Australia(オーストラリア)、タイ銀行協会などに対応しています。銀行のアプレットに合わせて交通機関のアプレットが必要になる場合は、MIFARE Classic®、MIFARE Plus®、MIFARE® DESFire®のライブラリ、およびCalypso®*がオプションとして提供されます。

STPay-Topazは、カードへの実装を容易にするため、インレイおよびアンテナ技術の幅広い業界規格に準拠した非接触またはデュアル・インタフェースの形状で、カット済みウェハまたはマイクロモジュールの状態で提供されます。STPayの開発エコシステムには、スクリプト開発、動作検証、パーソナライゼーションに役立つツールやサンプル・スクリプト、およびSTのエンジニアによるサポートなどが含まれているため、優れた柔軟性が提供されるとともに、開発期間の短縮にも貢献します。

STPay-Topazファミリの最初の製品となるSTPay-Topaz-1は現在サンプル出荷中です。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

MIFARE、MIFARE Classic、MIFARE PlusおよびMIFARE DESFireはNXP B.V.の登録商標であり、ライセンスに基づいて使用されます。

Calypsoは、Calypso Networks Associationによって規定されたICカード交通乗車券のオープン規格です。