15 Oct 2019 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、超音波医療機器のイメージング性能とポータビリティを向上させる64チャネル高電圧アナログ・スイッチICを発表

Geneva / 15 Oct 2019

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、超音波システム、プローブ、圧電素子用ドライバ、自動試験装置、産業用オートメーション機器、プロセス制御システムなどの先進的な機器向けに、高度に集積された64チャネル高電圧アナログ・スイッチIC  STHV64SWを発表しました。

STマイクロエレクトロニクス、超音波医療機器のイメージング性能とポータビリティを向上させる64チャネル高電圧アナログ・スイッチICを発表

STHV64SWは、ロジック制御信号用のシフト・レジスタ、自己バイアス付きの高耐圧パワーMOSFET用ゲート・ドライバ、およびNチャネルMOSFETスイッチで構成されており、最大±3Aのピーク出力電流を供給可能です。また同製品は、高速応答(ターンオン時間:1.5µs)を実現するとともに、低い暗電流によりオフ時の消費電力が削減されています。さらに、低いオン抵抗、全高調波歪率およびクロストークが、高い信号品質を実現し、サーマル・シャットダウンと低電圧ロックアウト(UVLO)が内蔵されているため、安全に動作します。

ST独自のプロセス技術であるBCD6s SOI(シリコン・オン・インシュレータ)とBCD8s SOIを採用しているSTHV64SWは、高精度アナログ回路(バイポーラ)、低電圧CMOSロジック回路、および堅牢なDMOSパワー・ステージをワンチップに集積し、-100V/+100V、0V/200V、または-200V/0Vまでの幅広い高電圧電源で動作します。

STHV64SWは、産業機器向けの非破壊検査(NDT)に対応した超音波探傷器などの革新的なハイテク装置や、遠隔地や地方における出生前診断の受診に貢献する低コストの携帯型医療用エコー検査機器などの設計にすでに採用されています。

高度に集積されたこの64チャネル高電圧アナログ・スイッチICは、最近発表された16チャネル超音波パルサーICであるSTHV1600と同様に、小型のFCBGAパッケージで提供されます。これにより、最小限の基板面積でチャネル密度を高めることができ、分解能に優れた超音波画像を実現できます。

STHV64SWは現在量産中で、BGA-196パッケージで提供されます。単価は、1000個購入時に約45.00ドルです。また、評価ボード「STEVAL-IME015V1」に関してはSTのセールス・オフィスにお問い合わせください。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。