STマイクロエレクトロニクス、スタンドアロン型の地磁気センサを発表
高性能な地磁気センサが、モバイル・コンスーマ機器向けセンサ・ポートフォリオを拡充し、優れた設計柔軟性を提供 ジュネーブ発 / 21 Feb 2013多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーで、MEMSのトップ・サプライヤ1であるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、高性能なスタンドアロン型の3軸地磁気センサ LIS3MDLを発表し、 MEMSセンサ・ポートフォリオを拡充しました。この新しいセンサは、超小型パッケージで優れた性能を提供します。
このセンサは、小型サイズかつ高性能であることから、スマートフォン、タブレット、携帯型ナビゲーション機器に理想的です。STのスタンドアロン型の地磁気センサは、屋内ナビゲーションの用途に最適で、衛星信号を受信できない場合に、推測航法により位置検出を行います。
STは、LIS3MDL(サイズ:2 x 2 x 1mm)により、スマートフォンや携帯型ナビゲーション機器のようなスペースに制約がある製品に位置検出機能を搭載できる独自の柔軟性を提供します。同製品は、3軸加速度センサや3軸ジャイロ・センサ等のSTのその他のセンサと組み合わせ、最大9軸まで検出可能なセンサを構築することができます。
設計者は、iNEMO Engine Sensor Fusionソフトウェアを使用することで、STの多軸センサに追加の小型センサを統合し、位置検出機能をさらに向上させることができます。Sensor Fusionソフトウェアは、STの広範なセンサ・ポートフォリオから様々なセンサを組み合わせる上で役立ち、位置情報ベースのサービス、高度なモーション・ベースのゲーム、屋内および複数フロア・ナビゲーション用の歩行者向け推測航法等に向けた高信頼かつ高品質な多軸センサ・システムを迅速かつ効率的に構築できます。例えば、高度を検知するために圧力センサを追加し、建物内での精度を改善したり、高度なスマートフォン機能や位置情報ベースのオペレータ・サービスのサポートが可能になります。
STのモーションMEMS事業部 ジェネラル・マネージャであるFabio Pasoliniは、次の様にコメントしています。「当社は、高性能かつ低消費電力な地磁気センサの発表により、お客様にあらゆる種類のスタンドアロン型ならびに統合型の小型センサを提供することができるようになりました。設計者は、パフォーマンスを最適化するため、各種センサを自由に組み合わせることができます。」
IHS社によると、STはモバイル・コンスーマ機器向けMEMSの主要サプライヤで、2012年の携帯電話およびタブレットに搭載されているモーション・センサの市場シェアは48%でした。STのセンサは主要なモバイル機器用オペレーティング・システム(Android、iOS、Windows)の全てにおいて最も多く使用されています。
LIS3MDLは現在サンプル出荷中で、2013年第2四半期に量産を開始する予定です。単価は、1,000個購入時に約0.6ドルです。大量購入時の価格については、STのセールス・オフィスまでお問い合わせください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。
2012年の売上は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報は、STのホームページをご覧ください。www.st-japan.co.jp
1IHS社: MEMS H2 2012 Special Report