05 Jan 2017 | Las Vegas, NV

Senet、STマイクロエレクトロニクスおよびmyDevices、 LPWAN技術を活用したデモをCES 2017で展示

位置情報を活用したIoTソリューションが、顧客の移動を円滑化し、イベントの投資効率を改善 Las Vegas, NV / 05 Jan 2017

IoTソリューション企業のmyDevices、長距離IoT機器向けにLoRaWANäプロトコルに基づくパブリックな省電力広域ネットワーク(LPWAN: Low Power Wide Area Network)を北米で最初に展開し、急成長中のSenet、および多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、CES 2017の会期中に、ラスベガス・ストリップ地区において、LoRaWAN省電力広域ネットワーク(LPWAN)プロトコルを使用し、複数ターゲットをリアルタイムで追跡する初の位置情報トラッキングのデモを実施します。この3社は、LoRa Allianceäのメンバーです。  

このリアルタイムのデモは、CES期間中にSTが顧客ならびにパートナー企業向けに展示するデモの一部です。商用利用できるLPWANの迅速な展開、ならびに実使用環境で機能するIoTソリューションの市場導入の簡略化を実証しています。このデモの鍵となる要素が、STのLoRaWAN対応無線通信技術と車載ナビゲーション用IC、myDevicesのカスタム・アプリケーション・ダッシュボード、およびSenetのパブリックLPWAN通信サービスです。デモは、Mandalay Bayに設けられたmyDevicesのIoT Creationスイートでご覧いただけます。また、招待者に限りSTのプライベート・スイートでもご覧いただけます。

STの上級副社長 兼 アメリカ地区社長で、グローバル・マスマーケット / オンライン・マーケティング・プログラムを統括するBob Krysiakは、次のようにコメントしています。「STは、STM32マイクロコントローラや、その他の関連製品を、LoRaネットワークに対応させてきました。SenetやmyDevicesのような先駆的企業と協力することにより、IoT分野におけるSTのリーダーシップは強化されます。当社のテクノロジーの優位性を活かし、LPWANベースで複数の対象を追跡する独自の位置情報トラッキング・アプリケーションをCES 2017に出展します。」

LoRaWANに対応した無線通信技術: STは、ハードウェア抽象化レイヤを含むソフトウェアライブラリSTM32Cubeに統合されたLoRaWANネットワーク・スタックとGPS測位用ICであるTESEO™ IIIを提供しています。これらを用いて、ラスベガスにある複数のCES会場へ来場者を運ぶリムジンに搭載されたTESEO™ IIIのGPSデータを、暗号パケットに変換後、LoRaWANによる無線通信で送信し、位置情報をトラッキングしています。

パブリックLPWAN: 商用利用が可能なSenetのネットワークは、CESのデモにおいてセキュアなデータ通信を実現します。このネットワークは現在、ラスベガス地区の全域で利用でき、IoTアプリケーションの開発や商用IoTソリューションの展開に対応しています。LoRaWANプロトコルに基づくLPWANは、移動中の機器に対応できる独自技術で、資産管理アプリケーションやその他のモバイルIoTアプリケーションに理想的です。ネットワークの全国展開で培った豊富な経験と、ネットワークを迅速に拡張できるリソースを持つSenetは、ラスベガスにおいて、30日以内でLPWANを利用可能にしました。北米全体の展開状況については、Senetのエリア・マップをご覧ください。

Senetの事業開発担当バイスプレジデントであるWill Yappは、次のようにコメントしています。「ラスベガスで商用ネットワークを迅速に展開したことから分かるように、Senetは、北米全体を通じて商用クラスの大規模なLPWANサービスを低コストかつ迅速に提供できる唯一のプロバイダです。屋外の広範なネットワークで60日以内、屋内であればわずか数日から数週間で構築が可能です。STとmyDevicesという信頼できるパートナーとの協力により、これまで利用できなかった有用なデータから、ビジネスで価値のあるアイデアが得られる新たな一例を示します。」

IoTアプリケーションの実用化: myDevicesの「Cayenne」IoTプロジェクト・ビルダーのトラッキング機能を活用することで、センサのリアルタイム・データと履歴データを視覚化し、来場者を運ぶリムジンの位置情報を表示することができます。このデモにおけるビジネス・アイデアにつながるデータの解析や視覚化技術が、STのCESにおける投資効率の最大化に貢献しています。

myDevicesの最高経営責任者(CEO)であるKevin Bromberは、次のようにコメントしています。「STとSenetは、当社のIoT Ready Programのメンバーです。このプログラムは、機器メーカーや通信プロバイダが製品やサービスを直接Cayenne IoTプロジェクト・ビルダーに統合することを可能にします。Cayenneを使用する10万名以上の開発者が、SenetとSTの製品やサービスをドラッグ・アンド・ドロップするだけで、開発中のIoT製品に直接統合することができます。SenetおよびSTと共に開発した位置情報のリアルタイム・トラッキングのデモは、LoRa Allianceのメンバー同士が協力することで、企業向けIoTソリューションのプロトタイプ作成と展開を簡単かつ迅速に実現できることを実証しています。当社の目標は、開発者がIoTやLoRaWANソリューションの試作開発から商品化までを迅速に進められる手法を提供することです。」

myDevicesについて
myDevicesは、ドラッグ・アンド・ドロップが可能な世界初のIoTプロジェクト・ビルダー「Cayenne」を開発したIoTソリューション企業です。Cayenneの利用により、IoT機器の試作開発から量産化までを行うことができます。また、IoT開発者向けのオンライン・コミュニティーを主催しており、各メンバーは情報共有が可能です。通信方式や機器に依存しないmyDevicesのテクノロジーにより、エンジニアやパートナー企業はIoTソリューションを簡単に開発し、既存インフラやビジネスに展開できます。myDevicesの本社所在地はカリフォルニア州ロサンゼルスです。詳細については、www.myDevices.comをご覧ください。

報道関係者お問い合わせ先
Jake White
bjakewhite@mydevices.com

Senet, Inc.について
LoRa Alliance™のメンバーであるSenetは、IoT/M2Mアプリケーション向けに、ハイレベルなLoRa変調を使用したパブリックLPWANを北米初かつ唯一提供するプロバイダです。LPWANは、機器の長距離通信(約24km)とバッテリの長寿命化(約10年)により、非常に低い運用コストを実現できるため、投資効率を迅速に改善できるバリュー・ドリブン型のソリューションです。低コスト、低消費電力、長距離通信が要求されるアプリケーションにとって、Senetのセキュアなネットワークは、セルラー網やWi-Fiに加え、IoT市場向けに登場しつつある他の通信技術に対してメリットを提供します。詳細については、http://www.senetco.comをご覧ください。

報道関係者お問い合わせ先                                          
Stacy Grisinger                                   
バイスプレジデント                    
Elevate Communications                     
sgrisinger@elevatecom.com               

Senetへのお問い合わせ先
Ken Lynch
マーケティング・ディレクター
Senet, Inc.
klynch@senetco.com

 

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2015年の売上は69億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。

報道関係者お問い合わせ先
Michael Markowitz
michael.markowitz@st.com

LoRa Allianceについて
LoRa Alliance™は、2015年3月に発足したオープンな非営利団体で、現在は330を超える企業・団体が所属しています。テクノロジー分野における最大規模の団体で、急速に成長しています。各メンバーは、緊密な協力や経験の共有を通じて、LoRaWANプロトコルがキャリア・グレードでセキュアなIoT向けLPWA接続のグローバル・オープン・スタンダードになるよう取り組んでいます。設置型、モバイル型を問わず、複数のIoTアプリケーションに対応する技術的な柔軟性と、相互運用性を保証する認証プログラムにより、LoRaWANはすでに主要なモバイル・ネットワーク・オペレータによって展開され始めており、2017年には大きく拡張することが予想されています。

LoRaWANについて
LoRaWAN™ネットワークで活用されている技術は、これまで難易度やコストが高く、通信を構築できなかった過酷な環境においても、低コストのバッテリ駆動センサが長距離通信を行える設計がなされています。LoRaWANのゲートウェイは非常に展開しやすいため、ビルやタワーに設置して、16km以上離れたセンサや、地階や地中に設置された水道メータと通信することができます。LoRaWANプロトコルは、双方向性、セキュリティ、モビリティ、そして位置情報の精度において、その他のLPWAN技術にはないメリットを提供します。これにより、多様なユース・ケースとビジネス・モデルを実現し、LPWANによる大規模なIoTネットワークをグローバルに展開することが可能です。