25 Jun 2018 | Geneva

STマイクロエレクトロニクス、モバイル / IoT機器向けeSIMをパーソナライズするためのGSMA認定をチップ・メーカーとして初めて取得

  • eSIMの製造、ならびに通信認証情報の書込みに向けた認定を取得
  • ユーザはパーソナライズ済みeSIMを調達し、開発期間の短縮とベンダの削減を実現
  • 実績あるST33セキュア・マイコンをベースにした高品質eSIMを提
Geneva / 25 Jun 2018

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、組込みSIM(eSIM)メーカーとして初めて、出荷前のeSIMへの通信認証情報(証明書や通信事業者のプロファイルなど)の書込みに向けたGSMAの認定を取得したことを発表しました。STは、より便利かつ安全なコネクテッド・ワールドに向けた進化を加速させます。

STマイクロエレクトロニクス、モバイル / IoT機器向けeSIMをパーソナライズするためのGSMA認定をチップ・メーカーとして初めて取得

通信認証情報の書込みによりカスタマイズされたeSIMは、小型化に加え、セキュリティおよび柔軟性の向上を実現します。超小型かつ完全な組込み型で、電子的な再設定ができるeSIMは、スマートフォン内部の省スペース化に貢献するため、さらなる機能やバッテリ容量の追加を可能にします。また、スマート・ウォッチやIoT機器(スマート・メータ、リモート・センサ、ゲートウェイなど)といった広範な用途を対象に、ネットワークに接続されるさまざまな種類の小型機器に活用することができます。

STは、セキュリティと信頼性に関するGSMAの仕様に準拠したeSIMを製造する既存の認定に加え、GSMAのSecure Accreditation Scheme for UICC Production(GSMA SAS-UP)に基づくeSIMパーソナライゼーション・データをセキュアに適用するための認定をさらに取得することで、eSIMメーカーとしての主導的地位を強固なものにします。

STは、実績あるST33セキュア・マイクロコントローラをベースとしたパーソナライズ済みeSIMを、追加プログラミングすることなく、すぐに使用できる状態でユーザの製造拠点に直接供給することできます。これにより、eSIMのサプライ・チェーンが効率化され、運搬にかかるオーバーヘッド削減と開発期間の短縮が可能になるため、機器メーカー、モバイル・ネットワーク事業者、およびSIMのオペレーティング・システム(OS)ベンダは、高い利便性、経済性、およびビジネス効率というメリットを得ることができます。

GSMAのSIMおよびeSIMの責任者であるJean-Christophe Tisseuil氏は、次のようにコメントしています。「STの製造拠点であるルッセ工場(フランス)がWLCSP SIMおよびeSIMのパーソナライゼーションでSAS-UP認定を取得したことで、コンスーマ機器・IoT機器メーカーが超小型機器にeSIMを実装できるようになり、信頼性の高いeSIM搭載機器を幅広く普及させていくための大きな一歩となります。また、SAS-UP認定はセキュアで信頼性の高いeSIMを市場に普及させるための最初の重要なステップです。」

STのグループ・バイスプレジデント 兼 セキュア・マイクロコントローラ事業部ジェネラル・マネージャであるMarie-France Florentinは、次のようにコメントしています。「eSIMは、未来の安全なコネクテッド・ワールドを実現するための重要な技術的進歩です。これを成功させるためには、GSMAの認定スキームによって製造とパーソナライゼーションを管理することが重要です。STは、eSIMの製造ならびに出荷前パーソナライズの認定を取得しました。これにより、当社のお客様は、GSMAの開発エコシステムによって提供されるすべてのセキュリティ保護および保証と共に、サプライ・チェーン全体にわたる優れた効率とセキュリティを活用することができます。」