組込み設計におけるセキュリティ対策
デバイスがスマート化し、ネットワークに接続されると、セキュリティ上の懸念も増大します。今日の企業は、自社のIoTデバイスの強力なセキュリティ・レベルを確保しながらデバイスの完全性を保護しなければならないという設計上の課題に直面しています。
政府や規制当局は、IoTデバイスのセキュリティの重要さに対する業界の認識を高め、アプローチを効率化するために、高い基準を設けています。
- 複数の新たな認証スキーム内でさまざまな規制に準拠する必要性
- 拡張性に関する要件の増加
- 今日のデバイスで使用されている複数のセキュリティに関する複雑さを高めるマイクロコントローラ開発フレームワークとリアルタイム・オペレーティング・システム
- セキュリティ専門知識の不足とスキルを高める必要性(時間とコストが必要)
組込みシステム向けのセキュリティの強化とその拡張性の向上
STM32Trustは、セキュリティへのアプローチを簡素化します。STM32マイクロコントローラとマイクロプロセッサでは、開発者と市場の規制の間で考慮すべき事柄として、特にセキュリティを重視しています。
STでは、セキュリティ保証とセキュリティ・スキームへの準拠という観点を中心に、セキュリティ実装パッケージを開発しています。また、さまざまなレベルで業界標準のさまざまな要件を満たし、拡張性を向上させることも目指しています。
STM32Trustソリューションは、新たな製品設計でセキュリティを強化するための堅牢なマルチレベルの戦略を開発者向けに提供します。この戦略は、STM32マイクロコントローラとマイクロプロセッサをベースとしており、STのSTSAFEセキュア・エレメントと統合されています。
STとサードパーティから提供されるハードウェア、ソフトウェア、設計のサービスから成る12のセキュリティ機能セットを装備したSTM32Trustは、アプリケーションに関する各国の規制やセキュリティ標準の新しい要件に準拠しています。
認証済みセキュリティで設計過程を迅速に追跡
- 信頼度を高めるために
- Platform Security Assurance(PSA):Arm®によって定義
- Security Evaluation Standard for IoT Platforms(SESIP):Global Platformによって定義
STM32TrustによってサポートされているSTSAFEセキュア・エレメントは、Common Criteria EAL5+の認証を受けています。
この保証レベルによって、設計者は、今まで以上に自信をもってSTのセキュリティ・フレームワークを使用し、PCI、UL-2900、IEC 62443、ETSI EN 303 645、FIPS-140-2、IoXTおよびその他多くのセキュリティ標準のアプリケーション要件を満たすことが可能になります。