同様に、現在のSPC58ECの代わりに、1MBのFlashメモリと1つのコアを搭載したSPC582B Chorusファミリを備えたマイクロコントローラ・ボードを選択して、よりエネルギー使用に配慮し、コストが最適化されたシステムを提案することも可能です。STの特殊ドライバのおかげで、このレベルの高いモジュール性も実現可能です。
本ドライバは、コンポーネントを互いに独立させられる一定レベルの抽象化機能を提供します。つまり、たとえば、別の製品の代わりにSPC5を使用すれば、システムが自動的にピンとインタフェースを設定してくれるので、開発者の仕事を大幅に簡略化することができます。
この高いモジュール性から、STのソリューションはリファレンス設計でも最適化されたPCB設計でもないということが言えます。単に最終設計にキットを入れるだけではありません。車両の仕様はメーカーごとに、または車種ごとにすら大きく異なっており、各地域で多くの規制に対応しなければならないため、あらかじめ設定済みの設計では意味がありません。
STでは、メーカーが自社のニーズに素早く適応できる柔軟性の高い開発プラットフォームを提供しており、こうしたプラットフォームの方がはるかに有用です。STのキットは、デモンストレーション・プラットフォームです。そのため、特にヘッドライトは必要以上に広い角度を移動することができます。
STのアダプティブ・ヘッドライト・システムの強みは、使用可能なドライバによりエンジニアはハードウェアに集中できる(その設定作業ではなく)ことから、試作段階を大幅に短縮できることです。