STM32F7x3ラインは、Arm Cortex-M7コア(最大216MHz、浮動小数点演算ユニット搭載)の性能を提供しつつ、高い電力効率を実現しています。
- 性能: 最大動作周波数216MHzでの実行時に、1082CoreMark/462DMIPSの性能を発揮し(STのART AcceleratorによるFlashメモリからのゼロ・ウェイト・ステート命令実行時)、FPUとDSP命令により、アプリケーションの幅を広げます。L1キャッシュ(Iキャッシュ8KB+Dキャッシュ8KB)により、外部メモリからも性能を落とすことなく命令を実行することができます。
- 電力効率: ST独自の90nmプロセス、ART Accelerator、およびダイナミック・パワー・スケーリングにより、Flashメモリからのコード実行時(RUNモード)の消費電力は1.8Vでわずか7CoreMark/mWです。STOPモードの消費電力は、通常は100µAです。
- 搭載機能
- オーディオ: 専用オーディオPLL (2 PLL)、半二重I²Sインタフェース(3ch)、および時分割多重(TDM)モードをサポートする新しいシリアル・オーディオ・インタフェース(SAI)
通信インタフェース(最大21ch): UART(最大12.5Mbit/s、4ch)、USART(最大12.5Mbit/s、4ch)、SPI(最大50Mbit/s、最大5ch)、新しいオプションのデジタル・フィルタ機能搭載I²Cインタフェース(3ch)、CANコントローラ(1ch)、SDIO(2ch)、USB 2.0フルスピード・デバイス/ホスト/OTGコントローラ(オンチップPHY内蔵)、およびUSB 2.0 OTG FS / OTG HS(オンチップ・ハイスピードPHY内蔵) - アナログ: 2 x 12bit DAC、3 x 12bit ADC(最高2.4Mサンプル/sまたはインタリーブ・モードで7.2Mサンプル/s)
最大216MHzで動作する最大18個の16bit/32bitタイマ
32bitパラレル・インタフェースを備えたフレキシブル・メモリ・コントローラ(100ピン超のパッケージ上)を使用して簡単にメモリ範囲を拡張可能。SDRAM、SRAM、PSRAM、NOR、NAND、およびCompact Flashの各種メモリをサポート。また、デュアル・モードQuad-SPI Flashメモリ・インタフェースを使用して、外部シリアルFlashメモリからコードを実行することも可能。
アナログ式真乱数発成器
- オーディオ: 専用オーディオPLL (2 PLL)、半二重I²Sインタフェース(3ch)、および時分割多重(TDM)モードをサポートする新しいシリアル・オーディオ・インタフェース(SAI)
STM32F7x3ラインは、ソフトウェアIP保護機能を備えています。
STM32F7x3ラインは、256〜512KBのFlashメモリと、最大64KBのデータ向け密結合メモリ(DTCM)、16KBの命令向け密結合メモリ(ITCM)、および、4KBのバックアップRAMを含む最大256KBのSRAMを搭載し、100〜176ピンのパッケージを用意しています。