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STM32F745ラインは、Arm Cortex-M7コア(最大216MHz、浮動小数点ユニット内蔵)の性能を提供しつつ、STM32F427/429/437/439ラインと同等の低い静的消費電力(STOPモード時)を実現しています。

  • 性能: 最大動作周波数216MHzでの実行時に、1082CoreMark/462DMIPSの性能を発揮し(STのART AcceleratorによるFlashメモリからのゼロ・ウェイト・ステート命令実行時)、DSP命令と浮動小数点演算ユニットにより、対応可能なアプリケーションの範囲を拡張します。L1キャッシュ(Iキャッシュ4KB+Dキャッシュ4KB)により、外部メモリからも性能を落とすことなく命令を実行することができます。


  • 電力効率: ST独自の90nmプロセス、ART Accelerator、およびダイナミック・パワー・スケーリングにより、Flashメモリからのコード実行時(RUNモード)の消費電力は1.8Vでわずか7CoreMark/mWです。STOPモードの消費電力は、通常は100µAです。

  • グラフィックス: STM32F745には、Chrom‑ART Accelerator™が内蔵されています。CPU処理の2倍の速度でグラフィックス・コンテンツ作成を実行し、効率的な2D画像データのコピーのほか、画像フォーマット変換や画像ブレンディング(半透過レベルでの画像ミキシング)などの追加機能をサポートします。このため、グラフィック・コンテンツの処理をChrom-ART Acceleratorにオフロードすることにより、CPUコアのリソースを他のアプリケーション処理にに振り当て可能です。CPUコアのリソースを他のアプリケーション処理にに振り当て可能です。

  • 搭載機能
    • オーディオ: 専用オーディオPLL (2 PLL)、半二重I²Sインタフェース(3ch)、および時分割多重(TDM)モードをサポートする新しいシリアル・オーディオ・インタフェース(SAI)
      通信インタフェース(最大25ch): UART(最大12.5Mbit/s、4ch)、USART(最大12.5Mbit/s、4ch)、SPI(最大50Mbit/s、6ch)、新しいオプションのデジタル・フィルタ機能搭載I²Cインタフェース(4ch)、CANコントローラ(2ch)、SDIO、USB 2.0フルスピード・デバイス/ホスト/OTGコントローラ(オンチップPHY内蔵)、USB 2.0ハイスピード/フルスピード・デバイス/ホスト/OTGコントローラ(オンチップ・フルスピードPHYとULPI内蔵)、イーサネットMAC、S/PDIF入力、およびHDMI-CEC
    • アナログ: 2 x 12bit DAC、3 x 12bit ADC(最高2.4MSPSまたはインタリーブ・モードで7.2MSPS)
      最大216MHzで動作する最大18個の16bit/32bitタイマ
      32bitパラレル・インタフェースを備えたフレキシブル・メモリ・コントローラを使用して簡単にメモリ範囲を拡張可能。SDRAM、SRAM、PSRAM、NOR、NAND、およびCompact Flashの各種メモリのサポートを通じて、またはデュアルQuad-SPIを使用して、外部シリアルFlashメモリからコードを実行することも可能。
      アナログ式真乱数発成器。

STM32F745ラインは、512K〜2MBのFlashメモリと、最大128KBのデータ向け密結合メモリ(DTCM)、16KBの命令向け密結合メモリ(ITCM)、4KBのバックアップRAMを含む最大512KBのSRAMを搭載し、100〜216ピンのパッケージを用意しています。