STM32H7x7ラインは、Arm® Cortex®-M7(最大480MHz、倍精度浮動小数点ユニット内蔵)およびCortex-M4(単精度浮動小数点ユニット内蔵)を搭載しています。
性能
- 480MHz fCPU (Cortex-M7)および240MHz fCPU(Cortex-M4)、3224CoreMark/1327DMIPS(Flashメモリからのコード実行、L1キャッシュによるゼロ・ウェイト・ステート命令実行時)
- L1キャッシュ(各16KBの命令キャッシュおよびデータキャッシュ)により、処理性能を落とすことなく外部メモリからのコード実行が可能
セキュリティ
STM32H757ラインには、以下のセキュリティ機能が搭載されています。
- 暗号化 / ハッシュ・ハードウェア・アクセラレーション
- セキュア・ファームウェア・インストール(SFI)が組み込まれたセキュリティ・サービスにより、初回プログラミング時にソフトウェアIPを認証および保護
- セキュア・ブート – セキュア・ファームウェア・アップデート(SBSFU)
電力効率
- マルチパワー・ドメイン・アーキテクチャにより、さまざまなパワー・ドメインを低消費電力モードに設定し、電力効率の最適化が可能
- 供給電圧を低下させることができるスイッチング電源(SMPS)を内蔵し、外部回路への電源供給や特定の用途向けにLDOと組み合わせることも可能
- 内蔵のUSB物理層(PHY)への電源供給用USBレギュレータ
- Typ.: 145µ/MHz(VDD = 3.3V、25°C、Runモード(ペリフェラルはオフ)、SMPSの場合)
- Typ.: 2.43µA(Standbyモード(低消費電力モード)の場合)
- Typ.: 460nA(VBATモード(低消費電力モード、RTCは作動)の場合
グラフィックス
- デュアル・グラフィックス・レイヤをサポートするLCD-TFTコントローラ・インタフェース
- DSIディスプレイ駆動用MIPI-DSIインタフェース
- Chrom‑ARTアクセラレータ™によりグラフィック・コンテンツの作成が強化されると同時に、CPUからグラフィック処理をオフロードすることで、CPUリソースをグラフィック処理以外の用途に割り当てることが可能
- JPEGハードウェア・アクセラレータにより、JPEGの高速エンコーディングおよびデコーディングを実現し、CPUの負荷を軽減
内蔵ペリフェラル
- CAN FD、USB 2.0ハイスピード / フルスピード、イーサネットMAC、カメラ・インタフェースなど、最大35の通信インタフェース
- 32bitパラレル・インタフェースまたはデュアルモードQuad-SPIシリアルFlashメモリ・インタフェースを備えたフレキシブル・メモリ・コントローラによる、優れたメモリ拡張性
- アナログ: 12bit D/Aコンバータ、高速16bit A/Dコンバータ
- 複数の16bitおよび32bitタイマ(16bit高分解能タイマは最大480MHz動作)
STM32H7x7ラインは、1MB~2MBのFlashメモリと、192KBのTCM RAM(高速性重視のルーチン用の64KB ITCM RAMおよびデータ用の128KB DTCM RAM)、64KB / 288KB / 512 KBのユーザSRAM、および低消費電力モード中にデータを保持するバックアップ・ドメインにある4KBのSRAMという分散アーキテクチャを搭載し、BGAおよびLQFPの156ピン~240ピン・パッケージに加え、わずか4.96mm x 4.64 mmのWLCSPパッケージで提供されます。