STM32H7A3 / 7B3ラインは、Arm® Cortex®-M7コア(最大280MHz、倍精度浮動小数点ユニット内蔵)を搭載しています。
性能
- 280MHz fCPU/、1414CoreMark/599DMIPS(Flashメモリからのコード実行、L1キャッシュによるゼロ・ウェイト・ステート命令実行時)
- L1キャッシュ(各16KBの命令キャッシュおよびデータキャッシュ)により、処理性能を落とすことなく外部メモリからのコード実行が可能
セキュリティ
STM32H7B3ラインには、以下のセキュリティ機能が搭載されています。
- 暗号化 / ハッシュ・ハードウェア・アクセラレーション
- Octo-SPI外部シリアルFlashメモリにおけるオンザフライでの復号
- セキュア・ファームウェア・インストール(SFI)が組み込まれたセキュリティ・サービスにより、初回プログラミング時にソフトウェアIPを認証および保護
- セキュア・ブート – セキュア・ファームウェア・アップデート(SBSFU)
高い電力効率
- デュアルパワー・ドメイン・アーキテクチャにより、各パワー・ドメインを低消費電力モードに設定し、電力効率の最適化が可能
- 供給電圧を低下させることができるスイッチング電源(SMPS)を内蔵し、外部回路への電源供給や特定の用途向けにLDOと組み合わせることも可能
- Typ.:120µA/MHz(VDD = 3.3V、25℃、Runモード(ペリフェラルはオフ)、SMPSの場合)
- Typ.:32µA(STOPモード(低消費電力モード)の場合)
- Typ.:2.2µA(STANDBYモード(低消費電力モード)の場合)
- Typ.:0.74µA(VBATモード(低消費電力モード、RTCは作動)の場合)
グラフィックス
- デュアル・グラフィックス・レイヤをサポートするLCD-TFTコントローラ・インタフェース
- Chrom ART アクセラレータ™によりグラフィック・コンテンツの作成が強化されると同時に、CPUからグラフィック処理をオフロードすることで、CPUリソースをグラフィック処理以外の用途に割り当てることが可能
- Chrom-GRC™によりRAMの使用が最適化
- JPEGハードウェア・アクセラレータにより、JPEGの高速エンコーディングおよびデコーディングを実現し、CPUの負荷を軽減
内蔵ペリフェラル
- CAN FD、USB 2.0ハイスピード / フルスピード、カメラ・インタフェース、パラレル同期データ入出力スレーブ・インタフェース(PSSI)など、最大35の通信インタフェース
- 32bitパラレル・インタフェースまたはデュアルQuad-SPIシリアルFlashメモリ・インタフェースを備えたフレキシブル・メモリ・コントローラによる、優れたメモリ拡張性
- アナログ:デュアル16bit A/Dコンバータ
- 複数の16bitおよび32bitタイマ(最大280MHz動作)
STM32H7A3 / 7B3ラインは、1MB~2MBのFlashメモリ、192KBのTCM RAM(高速性重視のルーチン用の64KBITCM RAMおよびデータ用の128KBDTCM RAM、1.18MBのユーザSRAM、および低消費電力モード中にデータを保持するバックアップ・ドメインにある4KBのSRAMという分散アーキテクチャを搭載し、BGAおよびLQFPの64ピン~225ピン・パッケージで提供されます。