STM32H7B0バリュー・ラインは、Arm® Cortex®-M7(最大280MHz、倍精度浮動小数点ユニット内蔵)を搭載しています。128KBの内蔵Flashメモリにより、コスト効率に優れたソリューションを提供します。
性能
- 280MHz fCPU/、1414CoreMark/599DMIPS(Flashメモリからのコード実行、L1キャッシュによるゼロ・ウェイト・ステート命令実行時)
- 8KBセクタで構成された128KBの内蔵Flashにより、ユーザ・ルートで信頼性の高いクリティカルなリアルタイム・ルーチンを実行したり、外部メモリを容易に構成することが可能
- L1キャッシュ(各16KBの命令キャッシュおよびデータキャッシュ)により、処理性能を落とすことなく外部メモリからのコード実行が可能
セキュリティ
STM32H7B0バリュー・ラインには以下のセキュリティ機能が搭載されています。
- 暗号化 / ハッシュ・ハードウェア・アクセラレーション
- Octo-SPI外部シリアルFlashメモリにおけるオンザフライでの復号
- セキュア・ファームウェア・インストール(SFI)が組み込まれたセキュリティ・サービスにより、初回プログラミング時にソフトウェアIPを認証および保護
- セキュア・ブート – セキュア・ファームウェア・アップデート(SBSFU)
高い電力効率
- デュアルパワー・ドメイン・アーキテクチャにより、各パワー・ドメインを低消費電力モードに設定し、電力効率の最適化が可能
- 供給電圧を低下させることができるスイッチング電源(SMPS)を内蔵し、外部回路への電源供給や特定の用途向けにLDOとの組み合わせも可能
- Typ.:120µA/MHz(VDD = 3.3V、25℃、Runモード(ペリフェラルはオフ)、SMPSの場合)
グラフィックス
- デュアル・グラフィックス・レイヤをサポートするLCD-TFTコントローラ・インタフェース
- Chrom ART アクセラレータ™によりグラフィック・コンテンツの作成が強化されると同時に、CPUからグラフィック処理をオフロードすることで、CPUリソースをグラフィック処理以外の用途に割り当てることが可能
- Chrom-GRC™によりRAMの使用が最適化
- JPEGハードウェア・アクセラレータにより、JPEGの高速エンコーディングおよびデコーディングを実現し、CPUの負荷を軽減
内蔵ペリフェラル
- CAN FD、USB 2.0ハイスピード / フルスピード、カメラ・インタフェース、パラレル同期データ入出力スレーブ・インタフェース(PSSI)など、最大35の通信インタフェース
- SRAM / PSRAM / NOR / NAND / SDRAMメモリをサポートする32bitパラレル・インタフェースまたはデュアルモードQuad-SPIシリアルFlashメモリ・インタフェースを備えたフレキシブル・メモリ・コントローラによる、優れたメモリ拡張性
- アナログ:デュアル16bit A/Dコンバータ
- 複数の16bitおよび32bitタイマ(最大280MHz動作)
STM32H7B0バリュー・ラインは、128KBのFlashメモリ、192KBのTCM RAM(高速性重視のルーチン用の64KBITCM RAMおよびデータ用の128KBDTCM RAM)、1.18MBのユーザSRAM、および低消費電力モード中にデータを保持するバックアップ・ドメインにある4KBのSRAMという分散アーキテクチャを採用し、BGAおよびLQFPの64ピン~176ピン・パッケージで提供されます。
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X-CUBE-AZRTOS-H7(Azure® RTOS STM32Cube拡張パッケージ)は、超高性能32bitマイクロコントローラSTM32H7シリーズ向けのSTM32Cube開発エコシステムにMicrosoft® Azure® RTOSを完全統合した拡張パッケージです。