LPWA対応Sub-GHz無線トランシーバ搭載ワイヤレスSoC STM32WLシリーズ
STM32WLシリーズは、低消費電力マイクロコントローラと長距離でエネルギー効率の高いSub-GHz帯無線の両方を同一チップ上に集積したシステム・オン・チップ(SoC)ソリューションのポートフォリオを提供します。
STM32WLシリーズは、Arm® Cortex®-Mxコア(シングルコアおよびデュアルコア・アーキテクチャが利用可能)を搭載しており、複数の変調方式をサポートしているため、LoRaWAN®、Sigfox、W-MBUS、mioty®、Wi-SUN、またはその他の適切なプロトコルを使用するワイヤレス・アプリケーションにおいて、完全にオープンな方法で柔軟性を確保できます。
製品タイプ
Cortex-M0+搭載STM32WL3x SoC - 最大256KB Flash / 32KB SRAM + Sub-GHz:2 / 4(G)FSK、(G)MSK、BPSK、OOK、ASK、DSSS無線 + 統合機能:IQインタフェース、ウェイクアップ受信機、ラジオ・シーケンサ、内蔵LCD、LCセンサ・インタフェース、ADC、DAC、コンパレータ、タイマ
Cortex-M4 & M0+*搭載STM32WL5x SoC - 最大256KB Flash / 64KB SRAM
+ Sub-GHz:2(G)FSK、(G)MSK、BPSK、LoRa®対応無線機
+ 内蔵機能:ADC、DAC、コンパレータ、タイマ
* シングルコアM4バージョンあり:STM32WLEx
STM32WL SoCベースの認証済みSiPモジュール
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STM32WLシリーズについて
STM32WLシリーズは、マイクロコントローラの低消費電力モードとエネルギー効率の高い無線を組み合わせた超低消費電力プラットフォームをベースとしています。
- STM32WL5とSTM32WLExは、RTCとRAMの内容保持で1.07µAまでのSTOPモードを提供します。これらのLoRa対応無線では、10dBmの出力で、アクティブ受信時4.82mA*、送信モード時15mA*まで低減します。
- STM32WL3は、32KB RAM保持機能により、980nAまでのディープSTOPモードを提供します。そのエネルギー効率の高い無線では、10dBmの出力で、アクティブ受信時4mA*、送信モード時8mA*まで低減します。
* Sub-GHz無線の消費電流のみ
STM32WL3x SoCは、2 / 4(G)FSK、(G)MSK、OOK、ASK、BPSK、DSS変調をサポートし、Sigfox、W-MBUS、mioty®、Wi-SUNなどの標準規格のほか、独自のプロトコルにも対応可能です。IQインタフェースが用意されているため、開発者は独自の変調を開発して、さらに柔軟性を高めることが可能です。STM32WL3xハードウェア無線シーケンサは、周波数ホッピング、低デューティ・サイクル動作、LBT、RX Sniff、自動確認応答などの一般的な無線動作を自動化し、マイコンの介入を減らして無線効率を高めます。
- STM32WL55およびSTM32WLE5 SoCは、LoRa Alliance®がリリースしたLoRaWAN®仕様の物理層要件に準拠したLoRa®対応無線を内蔵しています。
- 水晶振動子内蔵(ハイスピード32MHzおよびロースピード32kHz)
- 50Ωアンテナに適合するRFインピーダンス整合回路
- 最高のRF性能を達成するために微調整されたRF高調波フィルタ回路
- STM32WL SoC用メタル・シールド・コーティング
STM32WLxMは、小さな実装面積に集積された認証済みシステム・イン・パッケージ・モジュールです。
STM32WL5MはRF規制(FCC、CE、IC、ARIB)に適合しています。LoRaWANおよびSigfoxネットワーク(LoRaWAN Certified™とSigfox verified™)への接続が認証されています。
STM32WL3x(M0+シングルコア)、STM32WLEx(M4シングルコア)、STM32WL5x(Arm® Cortex®-M4およびArm® Cortex®-M0+デュアルコア)ラインは、最大43本のGPIO、電力消費を最適化する内蔵SMPS(DC-DCコンバータ)、バッテリ寿命を最大化する複数の低消費電力モードなど、さまざまな通信機能を搭載しています。デュアル無線出力レベルと複数の周波数範囲により、各国における互換性を実現します。メータ市場に適合するように、STM32WL3xはLCDセグメント・ドライバと、計量アプリケーションの流量センシング計測用のLCセンサ・コントローラを内蔵しています。
STM32WLシリーズは、ワイヤレス機能と超低消費電力機能に加え、AESハードウェア暗号化エンジンや読出し/書込み保護などの内蔵セキュリティ・ハードウェア機能を搭載しています。
さらに、STM32WLExは楕円曲線暗号エンジンとともに公開鍵アクセラレータを提供します。またデュアルコアのSTM32WL5xラインには、セキュア・キー・マネージメント・サービス(SKMS)、セキュア・エリア・ハードウェア隔離、セキュア・ブート、およびセキュア・ファームウェア更新といった高度なセキュリティ機能も搭載されています。
開発エコシステム
STM32Cube開発エコシステムによるアプリケーション開発の効率化:STM32WLシリーズは、市場で実績のあるSTM32Cube開発エコシステムに完全に統合されています。同シリーズはSTM32CubeMXと互換性があり、マイクロコントローラの設定と初期化コード生成を効率化します。
STM32WL RFツールセットによる使いやすい無線性能評価:RFの評価、テスト、性能検証のために、無線モニタリングおよび設定ツールが利用可能です。
ST IPDにより、PCB実装面積を削減し、最高のRF性能を実現:周辺回路として用意される集積型受動デバイス(IPD)の製品ポートフォリオは、各STM32WL SoCで利用可能な高調波フィルタ、インピーダンス整合、バラン(WLE/5のみ)などのRFチューニングのためのBOMを小さな実装面積に集積しています。
認証済みのリファレンス設計で市場投入までの時間を短縮:STM32WLシリーズには、各国の規制に合わせてチューニングされたリファレンス設計が付属しています。
機能
メリット
- 長距離ワイヤレス・コネクティビティとアプリケーション・マイクロコントローラ・プロセッサを組み合わせた統合SoCソリューションで設計を効率化
- STのエネルギー効率の高い無線とマイコンの超低消費電力モードを組み合わせてバッテリ寿命を延長
- マルチプロトコル対応SoCによりシームレスにIoTを展開
- STM32WLのIPDとリファレンス設計によりRF設計を簡素化
- 市場で実績のあるSTM32Cube開発エコシステムにより、開発期間を短縮
注目ビデオ
推奨コンテンツ
STM32WLE5/E4 and STM32WL55/54 lines with advanced features
Extending our portfolio of wireless microcontrollers, the feature optimized STM32WLE5/E4 and STM32WL55/54 lines enable the design of cost-efficient connected devices running LoRaWAN®, Sigfox™ and W-MBUS certified stacks or other proprietary or standardized sub-GHz protocols. With its energy-saving technologies and embedded advanced security featuresfor safe OTA updates, the STM32WLE5/E4 and STM32WL55/54 are ideal for industrial and consumer IoT applications.for Smart Metering, Smart logistics and many other IoT vertical markets.
The STM32WLE5/E4 and STM32WL55/54 MCUs are available and as well as a dedicated STM32CubeWL software.
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