Sub-GHz無線トランシーバ搭載STM32WLExワイヤレス・マイクロコントローラ
48MHzで動作するArm® Cortex®-M4をベースとするSTM32WLExマイコンは、Semtech SX126x によるSub-GHz無線トランシーバを搭載し、LoRa®、(G)FSK、(G)MSK、およびBPSK変調方式をサポートしたオープンなプラットフォームです。
LPWAN(低消費電力広域ネットワーク)やレガシー / ユーザ独自プロトコルによる無線通信、柔軟なペリフェラル・リソースの利用、およびパワー・マネージメントにおいて最適化されており、部品コストの削減と革新的なアプリケーションの実現に貢献します。
超低消費電力プラットフォームをベースに開発されたSTM32WLシリーズは、長いバッテリ寿命とSub-GHzトランシーバによる長い通信距離を両立しつつ、さまざまなアプリケーションに適したデジタル / アナログ・ペリフェラルを提供します。
ワイヤレス接続
STM32WLExマイコンは、LoRa Alliance™により公開されているLoRaWAN®仕様の物理層要件に準拠しています。
さらに、Sigfox™やW-MBUS、mioty®、レガシー / ユーザ独自のプロトコルによる無線通信においてLoRa®、(G)FSK、(G)MSK、およびBPSK変調方式を利用可能です。
この無線は、ETSI EN 300 220、FCC CFR 47 Part 15、中国の規制要件、日本のARIB T-108をはじめとする世界各地域の無線通信規則に準拠したシステムの設計に最適です。また、150MHz~960MHzの周波数帯域を完全に網羅しているため、世界各地域の主要Sub-GHz ISM帯に対応可能です。
LoRaWAN®およびSigfox™スタックはSTM32CubeWLにより使用可能です。プログラミング・コードはこちらをご覧ください。
ペリフェラル機能
最大43本のGPIO、電力消費を最適化する内蔵SMPS(DC-DCコンバータ)、バッテリ寿命を最大化する複数の低消費電力モードなど、さまざまな機能を搭載しています。デュアル無線出力レベルと広範なリニア周波数により、世界各地域における互換性を実現します。
セキュリティ機能
128bit / 256bit AES ハードウェア暗号化エンジン、ソフトウェアIP保護機能(PCROP)、楕円曲線暗号エンジンによる公開鍵暗号アクセラレータなどの内蔵セキュリティ・ハードウェア機能を搭載しています。
開発エコシステム
STM32WL55 Nucleo開発ボードおよびSTM32Cube開発エコシステムが提供する包括的なハードウェア / ソフトウェア開発ツールにより、STM32WLシリーズのあらゆるマイコンで迅速かつ簡単にアプリケーション開発を始めることができます。
パッケージおよびオプション
STM32WLExマイコンでは、幅広いFlashメモリ容量のオプションが提供されています。
3つのメモリ容量が用意された2種のECOPACK2®準拠パッケージにより、アプリケーションに応じた高いコスト効率を実現します。