IPS2050H

概要

IPS2050HおよびIPS2050H-32は、容量性負荷、抵抗負荷、誘導負荷の駆動が可能なデュアル･ハイサイド･スイッチICで、片方のサイドはグラウンドに接続されています。

非常に低いR_DS-ON（最高125℃のT_Jで50mΩ以下）が特徴で、最大2.4A / 5.6Aの定常動作電流のアプリケーションに最適なICです。

接合部温度センサにより、各出力チャネルはそれぞれ独立して接合部の過熱事象から保護されています。さらにケース温度をモニタリングするための温度センサも搭載されているため、過熱状態の出力チャネルは、ケース温度がリセット温度を下回るまでオンに戻りません。

チャネル毎の過負荷保護回路が組み込まれており、出力電流をモニタして、アクティベーション閾値（I_PK-X）のトリガで出力スイッチのインピーダンスの調節を開始し、ICおよび負荷を保護するために出力電流をI_LIM-Xに制限します。

また、静電容量負荷（電球など）や初期ピーク電流要件がある負荷をスマートに駆動するために、アクティベーション閾値と制限レベルの2種類のセット（I_PKH-X、I_LIMH-XおよびI_PKL-X、I_LIML-X）を提供しています。

ICは、各チャネルに1本ずつある、2本のFAULTピン（電流ソース）により診断されます。各FAULTピンは、関連するチャネル上の過負荷 / 過熱事象によってアクティブ化されます。