600V IGBT Vシリーズは、先進的な独自のトレンチ・フィールド・ストップ(TFS)をベースとし、きわめて低いターンオフ損失(Eoff)と低導通損失を特徴とする製品です。溶接機やソーラー・インバータ、IH、無停電電源装置(UPS)、力率改善回路(PFC)、スイッチング電源(SMPS)など、高いスイッチング周波数で動作するアプリケーションの効率向上に貢献します。600V IGBT Vシリーズは、STPOWERファミリの製品です。
パッケージに内蔵された超高速リカバリ・フリーホイール・ダイオードにより、ターンオン損失が大幅に抑えられます。各種パラメータの厳密な制御と正の温度係数を示すVCE(sat)により、大規模な電力要件において安全にIGBTを並列動作させ、設計の簡略化が可能です。
また、20A~80Aの定格電流、175˚Cの最高動作温度(Tᴊ)、および優れたdV/dt許容により、きわめて高い堅牢性を実現しています。コスト重視のアプリケーション向けにダイオードを不要とした製品も提供されています。
STPOWER 600V IGBT Vシリーズの主な特徴
- 超高速IGBTシリーズ(50kHz~100kHz)
- 175˚Cの拡張最高動作温度(TJ)と600Vのブレークダウン電圧による高い堅牢性と信頼性
- 効率向上を実現する業界最高レベルの低Eoff
- 正の温度係数によるIGBTの安全な並列動作
- アプリケーション・ニーズに対応するさまざまなパッケージ・オプション
STの幅広いSTPOWER製品ポートフォリオは、最先端のパッケージと保護により高い信頼性と安全性を実現しています。これにより、長寿命かつ高効率の、カスタマイズされたアプリケーション開発をサポートします。