クルマの安全性の
未来を切り開く

運転の快適性と安全性の向上に必要なこと

クルマで外出するとき、自分を見守ってくれるナビゲータが同乗してくれることを想像してみてください。それこそがADASの目的であり、私たちの運転体験に安全性の向上、手間いらずの利便性、全体的な旅の楽しさをもたらします。ADASは、前方衝突警報や自動緊急ブレーキ、アダプティブ･クルーズ･コントロール、車線逸脱警報など、運転のさまざまなシーンに組み込まれています。
利便性の面では、アダプティブ･ヘッドライト制御、自動速度制御装置、交通標識認識などの機能が挙げられます。当然ですが、ADASをシームレスに機能させるための前提条件として、安全性と信頼性に対する絶対的なコミットメントがなければなりません。そこで、STは2004年にMobileye社と主要な戦略的パートナーとして提携しました。

STの製造技術が導く舵取りとは？

Mobileye社とSTの協力は、すでに6世代に及ぶ車載用システム･オン･チップ（SoC）「EyeQ™」の躍進を支えてきました。
STの主な役割は、Mobileye社の高度な性能要件を満たす先進的なパッケージング技術を使用して、最先端テクノロジー･ノードでのEyeQ™チップの開発を支援することです。STは製造だけでなく、Mobileye社のチップ設計チームも高度なテスト設計サポートによって補完し、適切な性能、品質、信頼性を備えた最終製品を製造、テストおよび出荷できるようにしています。STはMobileye社の成功に必要な大量の製品を提供するため、社内外の技術を活用してチップを製造しています。

インテリジェントな運転に向けて

安全性が最優先される業界において、STの技術的な専門性と自動車市場における経験は、Mobileye社が運転支援ソリューションから自動運転ソリューションへの進化をリードするシステムを開発する上で、極めて重要な役割を果たしてきました。STは、ますます高度化する半導体ソリューションを統合し、最新のプロセスとパッケージング技術を開拓することで、EyeQ™1から最新のEyeQ™6Hまで、すでに数億個を出荷しているMobileye社の成功に大きく貢献しています。各開発サイクルは、車載環境における高性能コンピューティングの需要に対応できるよう入念に設計および構築されています。 

STとMobileye社の長年にわたる協力は、スマートなドライビング体験の安全性と利便性の向上をもたらしました。多くの車種へのADASの普及拡大は、ドライバや乗客、歩行者、その他多くの道路利用者の安全を大幅に向上させています。Mobileye社が得意とするビジョン･ベースの運転支援システムとSTの製造における専門性の融合は、革新的で実績とコスト競争力のあるソリューションにつながり、自動車市場を形作り続けています。 

ADAS市場には新規参入企業が相次いでいますが、Mobileye社はSTとの強固な協力基盤により、業界リーダーの地位を確保し続けています。次の大きなマイルストーンは、自動運転車への進化を実現することです。