29 Oct 2019 | Geneva, Switzerland
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STマイクロエレクトロニクスとAudi AG、次世代の車載エクステリア照明ソリューションの開発・提供で協力

  • 数百個のOLEDを個別に制御する次世代の照明設計が、
    より柔軟なカスタマイズと多様なアニメーションに対応した照明パターンを実現
  •  Audiの自動車に独自の設計スタイルを提供し、顧客の安全性にさらなる価値を提供
Geneva, Switzerland / 29 Oct 2019

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、高級車およびオートバイの世界有数のメーカーであるAudi AG(FWB:NSU、以下Audi社)と、次世代の革新的な車載エクステリア照明(OLED)に関し、構想から設計、量産化、製造、提供にいたるまで、協力して取り組むことを発表しました。この取り組みは、2019年のInternational Symposium on Automotive Lighting(ISAL)において、次世代のデジタル有機EL技術としてAudiによって初めて紹介されました。両社は、Audi社の将来の車両モデルで、この新技術をリリースすることを目指しています。

STマイクロエレクトロニクスとAudi AG、次世代の車載エクステリア照明ソリューションの開発・提供で協力

STは、Audi社のProgressive Semiconductor Program(PSCP)に2012年から参加しています。二酸化炭素排出量の削減、安全性とセキュリティ、およびインフォテインメントと快適性への取り組みからはじまり、長期的かつ戦略的な関係を構築しています。

今回の協力は、両社の関係を強化すると共に、Audi社の車載照明ソリューションにおける創造性および実績と、STの車載用半導体(特に車載照明用コントローラおよびドライバ)に関する幅広い専門性を発展させるものです。次世代の照明設計では、数百個のOLEDを個別に制御・診断するため、より柔軟なカスタマイズと多様なアニメーション効果が可能となります。またこのアニメーション効果により、Audi社の自動車に独自の設計スタイルを柔軟に採用できるだけでなく、顧客の安全性もさらに向上します。

今年のISALにおけるAudi社のデモに、STは完全なプラグ・アンド・プレイ型のシステムを提供しました。このシステムは、照明アーキテクチャおよびアクチュエータICへの組み込み用にSTが特別に適用した、革新的な車載用高速通信層を利用し、個別に通電される多数のOLEDピクセルの輝度を制御して継続的に調整することができます。

Audi社のCarITの電子・電気担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるKlaus Büttner博士は、次のようにコメントしています。「Audiには、高級車市場で培った革新と成功の長い歴史があります。これに加え、私たちは、顧客の期待に応えるため、当社のアイデアを反映させた堅牢かつ信頼性の高いチップを開発できる専門性を持った半導体企業の存在が重要でした。」

STのオートモーティブ & ディスクリート・グループ社長であるMarco Montiは、次のようにコメントしています。「Audiとの長年にわたる密接な協力を通じて、同社の優れた自動車に搭載される多くの製品に、STの専門性、顧客重視の視点、製造の信頼性を提供することができました。私たちはAudiが求める品質と創造性を知っています。また私たちは、Audiの当社への継続的な信頼と、今回の新たな協力が指し示す当社の貢献への評価に感謝しています。」

マルチチャネル・ハイサイド・ドライバICが可能にするデジタルOLED技術に関するビデオは、ウェブサイトにてご覧いただけます。

For Press Information Contact:

Michael Markowitz
Director Technical Media Relations
STMicroelectronics

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Email: michael.markowitz@st.com