STPOWER SLLIMMインテリジェント･モジュール

インテリジェント･パワー･モジュールとディスクリートベースのインバータのメリット比較

モータ制御アプリケーションでは、一般的に3相インバータ回路方式を使います。これは、モーターの動作周波数と電圧とを可変させるために使用されます。

簡単に言うと、3相インバータは、6つのスイッチ、ゲート･ドライバ、制御ユニット、およびシグナル･コンディショニング回路で構成されています。特定の電力範囲では、ヒートシンクをパワー･ステージに実装する必要があります。モータ･ドライブ設計の一般的なディスクリート手法では、高い柔軟性が得られるものの、コンポーネント数の増加、プリント基板の浮遊インダクタンスの増大、ヒートシンク実装の複雑さなど、いくつかのデメリットもあります。

インテリジェント･パワー･モジュールを使用すれば、3相インバータの構成を統合ソリューションに置き換えられるため、こうした制限を克服できます。設計時間と信頼性を改善し、製造コストや労力を減らし、浮遊インダクタンスを最小限に抑えながら、ヒートシンクの実装を容易化することができます。

SLLIMMインテリジェント･パワー･モジュールの統合レベルは高いため、回路設計の簡素化、BOMや重量の低減、信頼性の向上を実現できます。IPMでは、パッケージ（完全モールド･タイプとダイレクト･ボンド･カッパー）および実装端子（スルーホールとSMD）についての各種オプションを提供しています。3相インバータ構成において6個のパワー･スイッチ（プレーナ / トレンチIGBT、プレーナ / スーパージャンクションMOSFET）とドライバとを組み合わせることにより、導通損失とスイッチング損失のバランスを最適化し、優れた堅牢性とEMI特性を実現します。

STでは、アプリケーション開発に役立つ技術サポートと包括的な開発エコシステム（オンライン･シミュレータ、評価ボード、および文書）を提供しています。

アプリケーション

さまざまなパッケージ･オプションとSTの最高レベルのテクノロジーを組み合わせた非常に広範な製品ポートフォリオのおかげで、SLLIMMファミリは、多様な産業用アプリケーションに対応できます。

製品タイプ

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これらの機能は、ハードスイッチング回路で動作する最高20kHzの3相インバータやあらゆるモータにおける効率改善や、出力範囲が10W～7kWのアプリケーションに適しています。