L9963T

概要

L9963Tは、異なる電圧ドメインにあるデバイス間の通信を実現する汎用SPI / 絶縁型SPIトランシーバです。

従来の4線SPIインタフェースから受信した通信データを2線の絶縁インタフェースに送信できます（逆も可能）。

独自のプロトコルに従って生成された絶縁信号は、デカップリング回路での送信に適しているため、トランス型と容量型絶縁の両方でサポートしています。

L9963Tは、SPIバスのスレーブまたはマスタとして構成することが可能で、8bit～64bit長のSPIフレームで構成される任意のプロトコルをサポートします。プロトコル･チェックを実行せずに情報の転送を管理します。

スレーブとして構成されている場合、SPIペリフェラルは最大10MHzで動作します。マスタとして構成されている場合、SPIクロック周波数は250kHz、1MHz、4MHz、8MHzの中からプログラム可能です。

絶縁型SPIは、低速（333kbps）と高速（2.66Mbps）の2つのモードで機能します。

両サイド間の非同期性は内部で管理されるため、両方のペリフェラルに設定可能なすべての周波数をアプリケーションで使用できます。

また、SPIポートで受信したフレーム用に3スロットの内部キュー、および絶縁されたSPI側で受信したフレーム用に20スロットのキューを備えています。これにより、2つの異なるクロック･ドメインをバッファリングおよびデカップリングできます。

L9963Tは、L9963絶縁型SPIにネイティブで対応するため、バッテリ･マネージメント・システムに使用できます。

また、3.3Vと5Vの両方のロジックに対応可能です。