SPC58 Chorus Hラインは、STのPower Architecture®汎用車載マイクロコントローラ・ポートフォリオの製品です。ゲートウェイ、ボディ・コントロール・モジュール、バッテリ・マネージメントおよびADAS安全システムなど、ハイエンドのボディ、ネットワークおよびセキュリティといったアプリケーションを対象としています。
本製品はトリプル・コア・ソリューション(200MHz)で提供され、2MB~10MBのFlashメモリ搭載デバイスと互換性があるため、シームレスな拡張が可能です。さらに、ChorusマイクロコントローラのSPC58 4BおよびSPC58 Cラインとピン互換性があります。
2チャネルEthernet、16チャネルISO CAN FDおよび24チャネルLINのインタフェースを含む豊富な通信インタフェースに加えて、高速ダウンロード用のギガビット・イーサネットMAC、内部RAM拡張用のハイパーバス・インタフェース、大容量データ・ファイル格納用のeMMCインタフェースを用いたコネクテッド・ゲートウェイ・アプリケーション向けの新機能がトリプル・コア・ソリューションにより導入されました。
また、システム・スケーラビリティの実現を目的として100Mbit/sのプロセッサ間通信インタフェースが搭載されており、これにより2つのSPC58 Hライン・デバイスを結合して6コア、20MBのFlashメモリおよび2つのギガビット・イーサネット・インタフェースからなるシステムを構築できます。
ISO 26262規格に準拠して設計されているSPC58 Hラインは、ASIL-Dまでの安全基準に加え、非対称鍵に対応したEVITA Fullのセキュリティ・レベルを満たしています。
また、eTQFP-144やeLQFP-176からLFBGA-302/386までのさまざまなパッケージで提供されています。