製品概要
概要
状態モニタは、予知保全システムの主要な構成要素であり、生産効率の向上やコスト削減のほか、定期保全時に発生するダウンタイムの大幅な短縮を実現します。
FP-AI-NANOEDG1ソフトウェア・ファンクション・パックは、CartesiamのNanoEdge™ AI Studioソリューションを使用して設計された状態モニタ・アプリケーションの迅速な実装や開発をサポートします。
NanoEdge™ AI Studioは、エッジ・デバイス上での推論や学習を可能にする、自律機械学習ライブラリの生成を簡略化します。各種予知保全機能の統合のほか、センサ・パターンの自己学習と自己理解へのセキュリティ機能と検知機能の組込みも簡単に実現可能です。そのため、数学や機械学習、データ・サイエンス、またはニューラル・ネットワークの作成と学習に関する専門的なスキルを持たないユーザでも使用することができます。
FP-AI-NANOEDG1は、データ・セットの取得から、NanoEdge™ AI Studioで生成した各種ライブラリを物理ノード上で統合するまでの機械学習サイクル全体に対応します。超低消費電力32bitマイクロコントローラSTM32L562QE(最大動作周波数110MHz、Arm® Cortex®-M33、512KBのFlashメモリ、256KBのSRAMを搭載)上でリアルタイムに推論を実行し、物理センサ・データを入力として受け取ります。なお、FP-AI-NANOEDG1ではNanoEdge™ライブラリを生成することができないため、NanoEdge™ AI Studioを使用する必要があります。
FP-AI-NANOEDG1は、有線接続による双方向コマンドライン・インタフェース(CLI)を実装することで、ノードの設定やデータの記録、学習フェーズと検知フェーズの管理を実現しています。これらの操作はすべて、コンソールがなくてもユーザ・ボタンを使用してスタンドアロンのバッテリ動作モードで実行可能です。液晶モニタに実装されたシンプルなユーザ・インタフェースで、処理やその結果をモニタできます。
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特徴
- 状態モニタおよび予知保全アプリケーション向けにSTM32L5シリーズを使用したセンサ・ノードのプログラミングを行うことができる包括的なファームウェア
- 対象のAIアプリケーションに応じて、NanoEdge™ AI Studioを使用して生成したCartesiam機械学習ライブラリに入れ替えるためのスタブ
- STマイクロエレクトロニクスのiNEMO LSM6DSOモーション・センサ(3軸デジタル加速度センサおよび3軸デジタル・ジャイロ・センサ搭載)の設定およびデータ取得
- microSD™カードへのデータ・ロギング
- シンプルなな液晶ユーザ・インタフェース
- ユーザ・ボタンで制御する自律モード
- 以下の用途に向けた双方向コマンドライン・インタフェース(CLI)
- ノードおよびセンサの設定
- データ・ロギング
- NanoEdge™ライブラリの学習フェーズと検知フェーズの管理
- STM32Cubeマイコン開発エコシステムの活用による、各種STM32マイクロコントローラ間での優れた移植性
- 自由度が高くユーザ・フレンドリなライセンス条件
ソフトウェア入手
注目ビデオ
Condition Monitoring solution for Predictive maintenance is available in FP-AI-NANOEDG1 function pack for STM32Cube.