製品概要
概要
STM32Cubeは、開発の工数、時間、コストを削減して開発業務を効率化するためにSTが独自に提唱している取り組みです。STM32CubeはSTM32製品のすべてに対応します。
STM32Cubeには、グラフィック・ウィザードにより初期化Cコードを生成する、グラフィック・インタフェースを備えたソフトウェア設定ツールのSTM32CubeMXが含まれています。
本製品には、STM32Cubeハードウェア抽象化レイヤ(HAL)および低レイヤ(LL)APIで構成されるSTM32CubeWBマイクロコントローラ・パッケージのほか、USBデバイス、STMTouch、STM32_WPAN(Bluetooth® 5.4のプロファイルとサービス、OpenThread、および802.15.4 MACサービス)、FatFSおよびFreeRTOS™カーネル、Bluetooth® 5.4およびMesh V1.0のプロファイルとサービス、Zigbee® 3.0スタックおよびクラスタ、OpenThread、Concurrent Bluetooth® 5.4/Thread®、HCI、さらには802.15.4 MACコネクティビティ・サービスなどの一連のミドルウェア・コンポーネントも含まれています。組込みソフトウェア・ユーティリティにはすべて、ST製ボード上で動作するフルセットのサンプル・コードが付属しています。
STM32Cube HALは、STM32ポートフォリオ全体で最大限の移植性を保証するSTM32組込みソフトウェア・レイヤです。これに対し、LL APIは、HALよりもハードウェア寄りで専門家向けの高速軽量なレイヤです。HALおよびLL APIは同時に使用できますが、制限があります。
HALとLL APIはどちらも量産対応で、CodeSonar®、MISRA C®:2012ガイドライン、およびISO/TS 16949に準拠して開発されています。また、ST独自の検証プロセスにより、さらに深いレベルでの認定が追加されます。
STM32CubeWBは、STM32WBマイクロコントローラでアプリケーションを開発するために必要となるすべての一般的な組込みソフトウェア・コンポーネントを1つのパッケージで提供します。これらのコンポーネントは、STM32Cube構想に基づき、STM32WBシリーズ内だけではなく、他のSTM32シリーズにも容易に移植可能です。さらに、低レイヤAPIは、移植性およびシンプルさと引き換えに、高性能で低フットプリントの代替ソリューションをSTM32CubeWB HALに提供します。
HALおよびLL APIは、オープンソースBSDライセンスで利用でき、ユーザに利便性を提供します。
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特徴
- 依存関係の問題を考える必要がない、一貫性のある総合組込みソフトウェア製品
- STM32CubeによりサポートされるすべてのSTM32シリーズ間で、最大限の移植性を提供
- わかりやすい数百ものサンプル
- CodeSonar®静的解析ツールを使用する高品質のHAL
- CodeSonar®静的解析ツールを使用する低レイヤAPI(LL)
- STM32WBミドルウェア:USB、STMTouch(STM32タッチ・センシング・ライブラリ)、FatFS、およびFreeRTOS™カーネル
- 以下のUSBデバイス・クラスがサンプルとともに提供されます:HID、CDC(PSTNサブプロトコル)、およびDFU
- STM32WB固有のミドルウェア:STM32_WPAN(Bluetooth® 5.4プロファイルおよびサービス、OpenThreadサービス、802.15.4 MACサービス)
- STM32WB Bluetooth® 5.4およびHCIスタックのほか、Bluetooth® SIGリリースに準拠したMesh V1.0
- Zigbee® 3.0スタックおよびクラスタ
- OpenThreadスタック、認証済みv.1
- 802.15.4 MAC
- 自由かつユーザ・フレンドリなライセンス条項
- 新リリース通知機能を備えた更新メカニズム
- 要望や問題点をお寄せいただくために、www.st.com に加えて GitHub にも公開し、バグ修正や改良を迅速に伝達し、ユーザからの協力と直接フィードバックを促進しています。