STの周辺光センサ(ALS)は、最適化されたパッケージで提供され、照度(ルクス)レベル、色温度、照明フリッカ周波数といった周辺光を優れた精度で測定します。
STは、周辺光センサ(ALS)とToF(Time-of-Flight)測距センサやIRエミッタを1つのモジュールに集積したVL6180Xや、高度な照明フリッカ周波数抽出機能を備えた小型のフルカラー・センサVD6283TXも提供しています。
STの周辺光センサのメリット
- 正確な照度、相関色温度(CCT)、および距離測定に関する情報(製品によって異なる)
- 小型またはオール・イン・ワンのモジュールに簡単に集積
- 低消費電力
- 優れたコスト競争力
周辺光センサについて
最適化されたパッケージで提供されるSTの周辺光センサは、高精度で周辺光をルクス値に変換する、正確な応答性を備えた光フィルタまたは色フィルタを提供します。
フルカラー・センサは、相関色温度(CCT)の演算と人工光のフリッカ周波数抽出を組み合わせた包括的な光学センシング・ソリューションを提供し、カメラの画面上で発生する「バンド効果」を効果的に除去します。
周辺光センサとIRエミッタ、およびSTの特許取得済みFlightSense™ ToF測距センサ・テクノロジーを1つに集積したコンボ・センサは、統合が容易であり、製品メーカーが長い時間とコストをかけて行う光学的・機械設計の最適化作業を簡略化します。
小型フルカラー・センサ VD6283TXのメリット
2021年第3四半期に提供開始を予定しているVD6283TXは、1.83mm x 1.0mm x 0.55mmの小型パッケージで提供される6チャネルのカラー・センサです。カラー・チャネル(赤、緑、青、IR、クリア、および可視)ごとに個別のA/Dコンバータおよび読出し回路が備わっているため、光を高速かつ正確に測定することができます。また、正確な応答性を備えたハイブリッド・カラー・フィルタを使用しているため、相関色温度(CCT)や、ディスプレイの輝度コントロール、およびシーンの光補正に使用するルクス情報を正確に演算できます。VD6283TXは、LEDの矩形波信号など、100Hz~2kHzの光フリッカ周波数を抽出可能です。
開発エコシステム
STの周辺光センサには、詳細なドキュメントやサンプル・ソース・コード、さまざまなマイクロコントローラやプロセッサと互換性があるソフトウェアAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)が付属しています。STM32 ODE(オープンソース開発環境)や、マイコンの初期化コード自動生成ツールSTM32CubeMXと互換性のあるSTM32 X-NUCLEO機能拡張ボードや拡張子基板により、アプリケーション・ソフトウェアの開発やOEM機器への物理的な統合を簡単に行うことができます。
幅広い市場およびアプリケーションに対応
STの周辺光センサは、以下のアプリケーションに最適です。
- ディスプレイの輝度調整
- 自動ホワイト・バランス
- スマート・ビルディングやグリーンハウスに対応した照明制御
- 製品識別や偽造品検出に対応したカラー・コード・リーダ
- 光による劣化への予知保全