ソリューション概要
電動化というメガトレンドが、自動車業界を変えつつあります。これらの高度なテクノロジーの急速な発達に伴い、かつて手動であったアクチュエータの電動化を促進するボディ & コンビニエンス・アプリケーションの幅はますます広がり続けています。 数多くの車載用アプリケーションは、自動車の電動化によるメリットを受けられますが、そうしたアプリケーションの1つが電動テイルゲート・モジュールです。
このソリューションは、独立したECUで、SPC58 2Bライン車載用マイクロコントローラとL99DZ200Gドア・ゾーン・システムICをベースとしています。L99DZ200GはワンチップICであり、テイルゲートの開閉に必要な2つのモータの制御に加え、トランクのロックに使用される3つ目のモータを制御することができます。また、2ストリングのLEDの駆動も可能です。1ストリングはトランクを開けたときの内部照明で、もう1ストリングは車両のナンバー・プレート用の照明です。
より高いレベルの安全性を実現するために、サービス・キー・メカニズムも用意されています。この安全機能は、SPC58 2Bライン車載用マイクロコントローラとL99DZ200Gマルチモータ・ドライバ間の継続的な通信インタラクションで構成されています。また、この2者間でのその他すべての通信と同時に使用することができます。テイルゲート・ドア・ゾーン周りの安全性を確保するため、リアルタイムで設定可能なテンポラル・ウィンドウ(時間条件)内に、適切なサービス・キー条件を満たす必要があります。サービス・キー条件を満足できない場合は、L99DZ200Gがすべての出力をオフにし、フェイルセーフ・モードに入ります。
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搭載製品の特徴
SPC582B60E1:Power Architecture®を搭載した、車載用汎用アプリケーション向けの32bitマイクロコントローラ
ペリフェラルが豊富なマイクロコントローラにより、追加機能の容易な統合を実現
- AEC-Q100準拠
- 12bit SAR A/Dコンバータ
- 高度な診断機能
L99DZ200G:デュアルHブリッジを駆動するLINおよびHS-CANを備えた車載用ドア・デバイス
- 供給電圧と内部温度センサのA/D変換
- LEDドライバ出力用の組込み型でプログラム可能なVSデューティ・サイクル調整
- 電動トランク / テイルゲート・アプリケーション用のジェネレータ・モード